【10】茨城のやきもの情報

update:2024/08/12

 
茨城 〜関東最古、伝統の「笠間焼」

INDEX
① 笠間焼の街めぐり 〜笠間市
② 板谷波山のふるさと 〜筑西市


 




① 笠間焼の街めぐり 〜笠間市


伝統を守りつつ現代に急成長し、一大窯業地になった笠間へ!
伝統ある笠間焼だが、第二次大戦までに著しく衰退。それを戦後の政策で再建、現在は伝統のみならず、全国から若い陶芸家が集まる、人気の窯業地となった。

「笠間芸術の森公園」界隈

〜笠間の“伝統工芸と新しい造形美術”をテーマの広い公園を散策しよう〜

茨城県陶芸美術館
【美術館・博物館】人間国宝や板谷波山の名品を常設展示
現代陶芸がメインの陶芸美術館。伝統工芸と新しい造形美術をテーマに、工芸を広く展示し、茨城ゆかりの陶芸家や人間国宝などの作品も常設。特別展も注目。
笠間市笠間2345 笠間芸術の森公園 内 →HPにジャンプ
 
陶の森
【美術館・博物館】伊藤公象プロデュースの陶芸の野外展示
美術館の裏手から少し登った、小高いエリアにある野外展示。陶芸家の伊藤公象がプロデュースで、陶の道を進みながら、陶が生み出す“物語”を楽しむことができる。
笠間芸術の森公園 内 →HPにジャンプ
 
笠間工芸の丘 クラフトヒルズKASAMA
【やきもの複合施設】体験やショッピング、展示など多数の施設
陶芸体験ができる工房や登窯、笠間焼をはじめ、陶芸用品や工芸品などを販売するクラフトショップ、ギャラリー、カフェがあるプラザには松井康成展示室も。
笠間市笠間2388-1 笠間芸術の森公園 内 →HPにジャンプ
 
♡笠間の陶炎祭
【陶器祭・イベント】GW7日間開催する、大規模な陶器まつり
40年を超える、春の笠間焼の陶器まつり。窯元や作家が200軒以上出店し、直接販売。子どものためのイベントや野点、グルメ、展示・販売会の企画などもある。
■例年GW
■笠間芸術の森公園 イベント広場(笠間市笠間)
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♡陶と暮らし
【陶器祭・イベント】日常使いをテーマにした笠間焼陶器まつり
作家・窯元が100軒以上出店する、秋の笠間焼陶器まつり。グルメも充実しているのも特徴で、地元の様々な店舗も出店している。
■例年11月
■笠間芸術の森公園 笠間工芸の丘(笠間市笠間)
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♡彩初窯市
【陶器祭・イベント】初詣と一緒に、新年最初の陶器まつり
新年2日〜8日までの7日間開催され、25周年を超えた陶器市。正月ならではのイベントもあり、福袋があったり、干支など縁起物を探すのも楽しい。
■例年1月
■笠間芸術の森公園 笠間工芸の丘(笠間市笠間)
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笠間焼協同組合
【ショップ・ギャラリー】陶芸材料や道具がなんでも買える
芸術の森の麓ある組合では、陶芸材料や道具を販売している。約100種の粘土、30種の釉薬をはじめ、筆や手ロクロ、土練機のメーカー注文なども可。
笠間市笠間2481-5 →HPにジャンプ
 

 

「笠間焼ギャラリーロード」界隈

〜約2kmのロードのうち、芸術の森公園周辺の坂道に注目ギャラリー目白押し〜

回廊ギャラリー門
【ショップ・ギャラリー】回廊を歩く、雰囲気のよいギャラリーで人気
笠間焼を中心とした工芸ギャラリー。中庭を囲む回廊と蔵から構成されたつくりで、明るい緑を楽しむように、やきものをみることができる。展覧会も開催。
笠間市笠間2230-1 →HPにジャンプ
 
ギャラリー 曜燿
【ショップ・ギャラリー】酒器がメインの現代陶芸ギャラリー
笠間焼だけでなく、備前焼や壺屋焼など全国から、人気の若手作家〜巨匠クラス、物故作家まで、幅広く取り扱い。個展・企画展も定期的に開催しており、注目。
笠間市笠間2372-5 →HPにジャンプ
 
スペース ニコ
【ショップ・ギャラリー】陶磁器・ガラスの作家モノ中心にセレクト
1997年開廊、ギャラリーロードで2番目に古いギャラリー。陶磁器やガラスを中心に、常設の展示の他、展覧会の企画も。ユニークな器を探すならココ。
笠間市笠間2257-5 →HPにジャンプ
 
きらら館
【ショップ・ギャラリー】広い店舗に幅広い品揃えの陶磁器店
笠間焼・益子焼を中心に、取り扱い作家が約700人、1万点以上を揃え、大きな駐車場も備えた店舗。ギャラリースペースでは常時展覧会も開催。
笠間市笠間2258-1 →HPにジャンプ
 
向山窯 プラザ店
【窯元・工房】人気の笠間焼窯元の直営店
10名以上の陶工が所属する笠間焼窯元。うち5名は経産省認定の伝統工芸士。レストランや料亭などの食器がメインだが、直売店では気軽に買うことができる。
笠間市笠間2290-4 →HPにジャンプ
 

 

「陶の小径」界隈

〜ギャラリーロードからそれて、徒歩での散策にぴったりな約0.5kmの小径へ〜

やまさき陶苑
【窯元・工房】器の他に、雛人形やオルゴールなどが人気
昭和53年(1978)開窯、現当主は2代目、伝統工芸士の山崎雅宏。笠間の土と、天然の栗皮灰を使用、布目模様が特徴的。
※ギャラリー併設
笠間市笠間2192-21 →HPにジャンプ
 
原陶工房(笠間片喰乃窯)
【窯元・工房】白化粧に植物などを絵付けした器が人気
昭和50年(1975)開窯、原純夫・京子夫婦で活動。笠間の土に白化粧・鉄絵や呉須の絵付けが特徴で、しだれ桜シリーズなどが人気。
※ギャラリー併設
笠間市笠間2192-21 →HPにジャンプ
 
古窯(大築窯炉工業)
【ショップ・ギャラリー】窯業用のガス窯で知られるメーカーの貸窯
総合築窯メーカーである大築窯炉工業が運営する、貸し窯・貸し工房・陶芸材料販売店。窯を持たない若手陶芸家などに人気がある。
笠間市笠間2192−5 →HPにジャンプ
 

 

「やきもの通り」界隈

〜笠間駅方面から進み、ギャラリーロードと合流する約1kmの国道355号〜

笠間焼窯元共販センター
【ショップ・ギャラリー】数多くの笠間焼作家作品を一堂に
陶の小径との角地にある、笠間焼販売店。約150名の作品を取り扱っているので、笠間焼の窯元・作家のお気に入り探しにもオススメ。
笠間市下市毛861-3
 
桧佐陶工房
【窯元・工房】白化粧に植物などを絵付けした器が人気
明治3年(1870)開窯、現当主は4代目。広い敷地に、150年の歴史を刻んだ登窯がある。窯元直営店舗には作家モノも多数、陶芸体験も複数のプランあり。
※ギャラリー併設、陶芸体験可
笠間市下市毛43-1 →HPにジャンプ
 
奥田製陶所
【窯元・工房】笠間焼老舗の窯元の一つで、登窯も
笠間藩の6つの御用窯(仕法窯)の一つをルーツにもつ老舗窯元。昭和26年(1951)に、現在も稼働中の登窯を開窯。若手育成に力を入れ、作家が多数在籍。
※ギャラリー併設、陶芸体験可
笠間市下市毛45
 
ー coseto cosera
 【窯元・工房】【ショップ・ギャラリー】奥田製陶所が運営するセレクトショップ
 奥田製陶所直営のギャラリーで、全国から集めた作家モノを展示販売。器だけでな
 く、オブジェなど個性的な作品がずらり。展覧会も開催。
 笠間市下市毛1425-1 →Instaにジャンプ
 
かつら陶芸
【ショップ・ギャラリー】オーナーが集めた笠間焼作家モノを販売
若手作家から、人気作家まで幅広く取り扱い。人間国宝だった故・松井康成の作品も。陶磁器だけでなく、雑貨も扱っている。個展なども開催。
笠間市下市毛47-3 →Instaにジャンプ
 
春風萬里荘
【美術館・博物館】北大路魯山人が住んだ古民家を移築
北大路魯山人旧邸の茅葺き民家を北鎌倉より移築。魯山人が設計した茶室「夢境庵」も。作品展示は、北大路魯山人をはじめ、草野心平や朝倉文夫など。
笠間市下市毛1371-1 →HPにジャンプ
 

 

笠間郊外あれこれ

〜現代笠間焼の中心地「芸術の森」エリアから離れて、伝統の老舗窯元へ〜

久野陶園
【窯元・工房】江戸時代の笠間焼発祥、関東最古の窯元
安永年間(1780頃)に初代久野半右衛門が開窯。笠間藩の御用窯(仕法窯)で現在は14代目だが、窯元としての後継者は不在。登窯は笠間市指定文化財。
笠間市箱田1804-5 →FBにジャンプ
 
製陶ふくだ
【窯元・工房】笠間焼の老舗窯元の一つで、伝統を守る
寛政8年(1796)開窯、笠間藩の6つの御用窯(仕法窯)の一つで、現当主は5代目。現在も伝統を守り、手づくりの製法にこだわり、登窯で焼成。
※ギャラリー併設、陶芸体験可
笠間市下市毛754 →HPにジャンプ
 
ー 笠間焼歴史館/世界の焼物博物館
 【美術館・博物館】老舗窯元が蒐集したやきものと資料を展示
 製陶ふくだ敷地内には、同窯の歴史がわかる歴史館と、世界のやきものを集めた
 博物館を併設。57カ国、600点以上の収蔵品がある。
 笠間市下市毛754
 


 
 

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② 板谷波山のふるさと 〜筑西市


近代陶芸の巨匠・板谷波山の足跡を訪ねて!
帝室技芸員・文化勲章受章の近代の巨匠・板谷波山の生花が記念館に。下館駅前稲荷町通りにある名画を焼き付けたセラミックアート(陶板)4基もぜひ。

板谷波山記念館
【美術館・博物館】板谷波山の作品の他、工房や窯などを公開
茨城県の指定文化財である生家に、東京の波山の工房を移築し、展示館とともに公開。波山の独自の工夫による窯も見どころ。
筑西市甲866-1 →HPにジャンプ
 


 

 

 
 『笠間の陶芸家たち 96人の作家と8つの窯元』
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 陶芸専門誌『炎芸術』別冊の笠間だけの1冊!
 古本になってしまいますが、現代陶芸ファンならぜひ
 

 


 
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