【40】福岡のやきもの情報

update:2024/08/13

 
福岡 〜茶陶「高取焼・上野焼」、用の美「小石原焼」

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① 上野焼の里めぐり 〜上野(福智町)
② 小石原焼の里めぐり 〜小石原+小石原鼓(東峰村)
③ 点在する高取焼さがし 〜小石原+小石原鼓、福岡市、朝倉市
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④ 一の瀬焼の里めぐり 〜浮羽町
⑤ 都市のやきもの探し 〜福岡市
⑥ その他スポットまとめ 〜北九州市、他


 




① 上野焼の里めぐり 〜上野(福智町)


遠州七窯の一つ、伝統の茶陶「上野焼」の今を散策しよう!
藩主で利休七哲の一人・細川忠興が朝鮮陶工の尊楷を招聘して始めた御庭焼「上野焼」。格調高い茶陶から始まったやきものだが、現在は多様な展開を見せている。

上野の里ふれあい交流会館 ー 上野焼陶芸館
【やきもの複合施設】上野焼協同組合と農産物直売所の複合施設
上野焼協同組合加入の9窯元の上野焼を展示販売の他、ギャラリーでの企画展も開催。地元の農産物などの直売所もある。
田川郡福智町上野2811 →HPにジャンプ
 
♡上野焼 春の陶器まつり・秋の窯開き
【陶器祭・イベント】春秋2回、上野焼協同組合主催の陶器まつり
年に2回、人気の上野焼陶器まつり。上野焼陶芸館を基点に、作家窯元9軒を散策するのが楽しい。平成筑豊鉄道赤池駅より無料のシャトルバスが運行される。
■例年4月・10月
■上野の里ふれあい交流会館・参加9窯元(福智町上野)
 
十時窯
【窯元・工房】上野焼の伝統を守る窯元の一つ
文禄年間の上野焼開窯期に誕生した宗家の一つ。明治期に廃窯するが、昭和に復興。現当主は13代十時開甫で、伝統を守りつつ、新しい釉薬なども試みている。
※ギャラリー併設
田川郡福智町上野1740
 
庚申窯
【窯元・工房】親子3代それぞれの個性的な上野焼
昭和46年(1971)に高鶴智山が開窯。現在は2代目の高鶴亨一と次代の裕太が共に活躍。上野焼定番の緑青流しは、伝統だけでなく、モダンなものまで多彩。
※ギャラリー併設 ※工房見学・陶芸体験可(要予約)
田川郡福智町上野1937 →HPにジャンプ
 
八幡窯
【窯元・工房】日展常連の現代陶芸家・世良彰彦の窯
当主の世良彰彦は、日展の入選常連で陶芸家としても活躍。伝統的なものだけでなく、現代的なデザインやオリジナルの釉薬などで、バラエティ豊か。
※ギャラリー併設 ※陶芸体験可(要予約)
田川郡福智町上野1948 →HPにジャンプ
 
上野焼宗家 渡窯
【窯元・工房】当主の12代目渡仁は作家活動でも注目
明治期に廃窯し、昭和13年(1938)に10代渡高興が復興させるも続かず、昭和39年(1964)に11代渡久兵衛が再復興。現在は12代渡仁で、登窯の焼成を続けている。
※ギャラリー併設
田川郡福智町上野3065 →HPにジャンプ
 
熊谷本窯
【窯元・工房】伝統の流れをくみ、現当主は伝統工芸士
廃窯した吉田家より上野焼13代を襲名した熊谷九八郎が、明治35年(1902)開窯。現当主・熊谷保興は16代目、伝統工芸士で作家活動でも知られる。
※ギャラリー・資料館併設(要予約)
田川郡福智町上野3094 →HPにジャンプ
 


 
 

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② 小石原焼の里めぐり 〜小石原+小石原鼓(東峰村)


今なお50軒以上の窯元が集まる小石原で器を探そう!
東峰村では小石原焼と高取焼が焼かれている。前者は日日用陶器が中心で、近代の民藝運動では「用の美」の極地と呼ばれるほどの評価を得ている。

小石原焼伝統産業会館
【やきもの複合施設】小石原焼の展示と、充実の体験教室も
近世から現代までの小石原焼の作品展示と、51軒の窯元作品展示も。さらに陶芸体験では、絵付けや手びねり・ロクロの他、小石原焼伝統の「飛び鉋」も。
朝倉郡東峰村小石原730-9 →HPにジャンプ
 
♡小石原焼 民陶むら祭
【陶器祭・イベント】春秋2回、小石原地区の陶器市
東峰村小石原〜小石原鼓地区の小石原焼・高取焼の窯元約50軒が窯開きを行い、展示販売。伝統産業会館ではイベントも開催され、全国からファンが集まる。
■例年5月・10月
■小石原地区・小石原鼓地区
→HPにジャンプ
 
柳瀬本窯元
【窯元・工房】江戸時代から続く、伝統の小石原焼窯元
開窯から350年の歴史があり、現当主の17代柳瀬右衛門(柳瀬眞一)は、伝統工芸士に認定。伝統の様式を守りつつ、現代的な器も発表。
※ギャラリー併設
朝倉郡東峰村小石原790 →HPにジャンプ
 
太田哲三窯元
【窯元・工房】小石原焼の人気作家・太田哲三の窯
小石原焼の名陶太田熊雄の三男・太田哲三が、昭和50年(1975)に独立・開窯。現在は伝統工芸士に認定されており、現代の名工も受賞。
※ギャラリー併設(要予約)
朝倉郡東峰村小石原941 →HPにジャンプ
 
道の駅 小石原 ー 陶の里館
【ショップ・ギャラリー】小石原焼と高取焼の窯元をチェック
道の駅で、物産コーナーやレストランの他、東峰村の約40軒の窯元を展示販売する「陶の里館」がある。窯元めぐりをする前に、ここに訪れて情報を得ると便利。
朝倉郡東峰村小石原941-3
 
翁明窯元
【窯元・工房】伝統の技法に、現代的な感覚の小石原焼
昭和58年(1983)開窯、伝統工芸士に認定の鬼丸翁明と息子の2代で活躍。飛び鉋や刷毛目などの伝統技法を用いつつ、水玉など現代的な組み合わせが人気。
※ギャラリー併設
朝倉郡東峰村小石原1126-1 →HPにジャンプ
 
秀山窯
【窯元・工房】独自の藍色の釉薬が特徴的な小石原焼
昭和50年(1975)開窯、現当主は3代目。独自の釉薬を追求し、従来の小石原焼の色合いとは異なり、オリジナルの「Shuzan Blue」と呼ぶ藍色の小石原焼が特徴。
※ギャラリー併設
朝倉郡東峰村小石原鼓1769-5 →HPにジャンプ
 
ふれあい広場つづみの里 ー 陶ギャラリー鼓
【ショップ・ギャラリー】小石原焼・高取焼の展示販売
小石原焼・高取焼の窯元作品を展示販売するギャラリーの他、農産物の直売、人形工房、中華店がある。掘り出し市などのイベントも開催。
朝倉郡東峰村小石原鼓3492-2 →Instaにジャンプ
 


 

 

 
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③ 点在する高取焼さがし 〜小石原+小石原鼓、福岡市、朝倉市


各地にある遠州七窯、格調高い高取焼を探そう!
日用陶器がメインの小石原焼に対し、藩の御用窯として、茶陶を中心に発展した高取焼。小石原焼と違って窯元が点在するが、伝統の窯元が活躍し続けている。

高取焼宗家
【窯元・工房】代々継承する秘伝書を元に伝統技法を守る
高取焼創始者の朝鮮陶工・八山の直径として、初代から八山を名乗る高取焼宗家。敷地内にはその八山とその妻の墓もある。現当主は13代高取八山。
※ギャラリー併設
朝倉郡東峰村小石原鼓2511 →HPにジャンプ
 
高取八仙窯
【窯元・工房】伝統を重んじた格式高い茶陶で知られる
慶長年間(17世紀初)に藩主の黒田長政が招聘した朝鮮陶工・八山が開窯した藩窯の流れをくみ、現在は13代高取八仙が当主。唐物写しの茶入で知られる。
※ギャラリー併設
朝倉郡東峰村小石原812-1 →HPにジャンプ
 
鬼丸雪山窯元
【窯元・工房】現在の茶陶を軸に、カップや酒器なども
初代鬼丸雪山が昭和40年(1965)に開窯。2代目は大徳寺高田明浦老師より「碧山」を号を得、現在は2代目鬼丸碧山を名乗る。茶陶の他に、食器類も発表。
※ギャラリー併設
朝倉郡東峰村小石原962-1 →HPにジャンプ
 
高取焼 味楽窯
【窯元・工房】格式ある高取焼の茶陶の再現・発展
江戸時代初めに開窯。現当主の15代亀井味楽は茶陶の中でも茶入に評価が高い。工房には味楽窯美術館を併設し、作品展示の他、販売や陶芸教室がある。
※ギャラリー併設 ※陶芸体験可(要予約)
福岡市早良区高取1-26-62 →HPにジャンプ
 
秋月美術館
【美術館・博物館】古高取と古窯跡出土品を収蔵・展示
高取焼の伝世品・古窯跡出土品を収蔵。年代ごとの窯を古窯跡出土品や作品で紹介するなど、高取焼をまとめて見られる。
※冬期休館(12月中旬〜翌2月末)
朝倉市秋月野鳥字堅小路695-1 →HPにジャンプ
 

 


 
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