やきもの評論・随筆・伝記-4 識者が語る「骨董随筆・評伝」

update:2024/11/12

骨董の愛好家・識者はいろいろな人がいます。陶芸家本人、陶磁器や美術工芸史の研究家、骨董商、そして数寄者。ここでは、さまざまなジャンルからに視点による、骨董に関して書かれた本を集めました。
 
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観じる名碗 樂家相伝の美
十五代樂吉左衞門が各界トップの知者と、茶碗のこと、伝統のこと、長次郎のことなど、さまざまな視点で語り合った初めての対談集。坂東玉三郎、中田英寿、坂本龍一、中谷美紀、小山薫堂など。
■樂吉左衞門【著】
 樂焼15代樂吉左衞門(直入)。東京芸術大学美術学部彫刻科卒業。

 
■世界文化社
■2018/11刊
■B5判 168P
 

 
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形の素
各分野で人気作家の赤木明登・内田鋼一:長谷川竹次郎が持つ骨董コレクションから厳選した約80点を紹介。作り手ならではの視点で書かれたテキストから、「形」の起源へと迫る。巻末には対談も収録。
■赤木明登【著】
 漆芸家。編集者から転身し、輪島塗を学ぶ。
■内田鋼一【著】
 陶芸家。世界中の窯場で修行を重ね、三重県四日市に築窯・独立。
■他

 
 
 
■美術出版社
■2014/12刊
■A5判 168P
 

 
 


 
光悦考
『京都新聞』にて十五代樂吉左衞門が連載した「光悦逍遥」を大幅加筆し書籍化。光悦に影響を受け、敬愛の深い著者が、光悦その人、本阿弥家に脈々と流れる精神、そして光悦茶碗への想いを語り尽くす。
■樂吉左衞門【著】
 樂焼15代樂吉左衞門(直入)。東京芸術大学美術学部彫刻科卒業。

 
■淡交社
■2018/02刊
■A5判 134P
 

 
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古田織部の正体
謎多き「へうげもの」。戦国武将で千利休の七哲の一人で、利休亡き後は天下一宗匠、織部焼をコーディネートした古田織部だが、謎も多い人物。本書はその実像を、丁寧に描いた一冊。
■矢部良明【著】
 陶磁史・茶道史研究家。東京国立博物館工芸課課長人間国宝美術館館長など歴任。

 
■角川学芸出版
■2014/08刊
■文庫判 253P
 

 
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高麗青磁・李朝白磁へのオマージュ
大阪市立東洋陶磁美術館名誉館長で、かの安宅コレクション収集を安宅英一氏の直近として支えた、韓国陶磁関連の大御所・伊藤郁太郎が、自身の集大成として過去に発表した朝鮮陶磁関連の論考・随筆等を収録。
■伊藤郁太郎【著】
 東洋陶磁研究の第一人者。大阪市立東洋陶磁美術館館長を経て名誉館長。

 
*古本でもオススメ*
■淡交社
■2017/02刊
■A5判 485P
 

 
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猿の眼 僕ノ愛スル器タチ
四代目市川猿之助の骨董コレクションを、自身のエッセイとともにまとめた一冊。はじめて買った川喜田半泥子の茶碗やぶち割ってしまった魯山人の徳利、巡業先で求めた唐津茶碗など、思い入れのある品々。
■市川猿之助【著】
 四代目市川猿之助。父は四代目市川段四郎、伯父には三代目市川猿之助。

 
 
*古本でもオススメ*
■淡交社
■2016/02刊
■A5判 141P
 

 
 


 
浅川伯教の眼+浅川巧の心
各分野の専門家たちによる対談や寄稿などで、日本における「李朝」と「民藝」の源流となった、歴史に埋もれていた偉大な朝鮮陶磁器研究家兄弟の生涯に迫った一冊。
■伊藤郁太郎【監修】
 東洋陶磁研究の第一人者。大阪市立東洋陶磁美術館館長を経て名誉館長。

 
 
*古本でもオススメ*
■里文出版
■2011/07刊
■A5判 224P
 

 


 
美に生きた細川護立の眼
骨董愛した随筆家・白洲正子に美術の手ほどきをした「トノサマ」。古今東西の第1級の美術品から書籍、文房具まで、その蒐集は名高い。その生涯を未発表原稿とともに収めた貴重な書。
■細川護煕【編】
 第79代内閣総理大臣、陶芸家。(財)永青文庫理事長。

 
 
*古本でもオススメ*
■求龍堂
■2010/06刊
■B6判 231P
 

 
 


 
骨董交遊録 青山二郎と文士たち
白洲正子が「私の骨董の先生」と呼び、小林秀雄が「僕たちは秀才だが、あいつだけは天才だ」と言った、骨董観賞界の鬼才・青山二郎の実像を、その交流した人々を紹介することで迫った一冊。
■森孝一【編】
 日本陶磁協会 常任理事。美術評論家、エッセイストとして活躍。

 
 
 
*古本でもオススメ*
■里文出版
■2009/05刊
■文庫判 247P
 

 


 
美を見抜く 眼の力 夢の美術館
大名茶人松平不昧公出入りという関西屈指の茶道具商「谷松屋戸田商店」の当主戸田鍾之助氏と、子息・博氏が茶人垂涎の名品を目前に、美の真髄をやさしく語り明かした古美術問答集。
■森孝一【編】
 日本陶磁協会 常任理事。美術評論家、エッセイストとして活躍。

 
 
 
*古本でもオススメ*
■小学館
■2004/03刊
■B5判 283P
 

 


 
器つれづれ
死の直前まで掌に包み、唇に触れ、慈しんだ”もの”たち。その手塩にかけ、磨き、鍛えあげた「心の眼」を伝えたい…。白洲正子が磨きあげた、ふだん使いの”器”150点と名随筆が綴られた一冊。
■白洲正子【著】
 随筆家。優れた審美眼で骨董蒐集も有名。
■藤森武【写真】
 写真家。土門拳に師事し古寺巡礼の助手をつとめ、自身も仏像・骨董写真が有名。

 
 
 
*古本でもオススメ*
■世界文化社
■1990/07刊
■A5判 218P
 

 






 
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