特集★「人間国宝の本」
update:2024/11/13
人間国宝、すなわち重要無形文化財保持者は、昭和になって制定された制度です(戦前は帝室技芸員があった)。陶芸の分野では「色絵」「白磁」「備前焼」「志野焼」など区分して、それぞれの人間国宝が指定されています。優れた技術を持っていることが条件になっており、伝統的な「技」の継承を担っています。
活躍中の人間国宝の本
新しい備前 伊勢崎淳の陶芸
現代美術研究である著者が、長年交友のある伊勢崎淳の個人史を検証しつつ、その作品を「現代美術」として位置づける画期的な評伝・写真集。旧作から近年の主要なオブジェ作品を網羅した100余点掲載。
■巖谷國士【著】
仏文学者、評論家。明治学院大学名誉教授。
■山陽新聞社
■2016/11刊
■A4判 214P
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九谷 錦山窯の仕事
3代当主で「釉裏金彩」の人間国宝・吉田美統と4代目吉田幸央、吉田るみこの作品と、錦山窯の歴史などを紹介した一冊。金襴手・釉裏金彩・色絵金彩などの金を使用した多彩な技法による色絵金彩作品集。
■錦山窯【著】
明治39年開窯、4代目当主は人間国宝・吉田美統。金襴手が特徴の九谷焼窯元。
■エクスナレッジ
■2015/02刊
■A4変型判 96P
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物故の人間国宝の本
遺言:愛しき有田へ
有田焼の人間国宝が死を目前に遺した提言。「作家ではなく職人になれ」「美は手から生まれる」など伝統工芸への提言。「青磁」の人間国宝である中島宏や長男十五代による十四代への思いも併載。
■十四代酒井田柿右衛門【著】1934-2013
1982年に第十四代柿右衛門を襲名、2001年「色絵磁器」の人間国宝に認定。
■白水社
■2015/10刊
■B6判 215P
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余白の美 酒井田柿右衛門
色絵磁器の最高峰、柿右衛門。十四代柿右衛門が祖父・父から受けた薫陶、やきものを作る実際の工程など、人間国宝でもある十四代が初めて語った柿右衛門の美の神髄。
■十四代酒井田柿右衛門【著】1934-2013
1982年に第十四代柿右衛門を襲名、2001年「色絵磁器」の人間国宝に認定。
*古本でもオススメ*
■集英社
■2004/11刊
■新書判 254P
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九谷よ永久に 八十吉四代
古九谷・吉田屋の再現を極めた初代、画風と技術革新に取り組んだ2代、「耀彩」を生み出し人間国宝になった3代、そして新しい「赤」を創出した当代まで、徳田八十吉4代の作品を集成。
■北國新聞社出版【編】
*古本でもオススメ*
■北國新聞社出版局
■2015/09刊
■A4判 154P
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小学館アート・セレクション
富本憲吉のやきもの 色とかたちが奏でる美
世界的な陶芸作家の代表作130点を、美しいカラー写真で収録。英国留学体験やインド・朝鮮美術に影響をうけ、情熱的な作陶活動を展開し、やがては人間国宝にいたる富本の足跡を、数々の傑作とともに紹介。
■中ノ堂一信【著】
工芸文化史研究家。東京国立近代美術館研究官などを経て京都造形芸術大学教授。
*古本でもオススメ*
■小学館
■2003/08刊
■B5判 127P
富本憲吉 わが陶器造り
富本憲吉が陶芸家を目指す学生たちに向けて、作陶から焼成、販売までのノウハウをつづった、いまなお色あせない指南書『わが陶器造り』。ガリ版刷りの冊子だったそれを復刻掲載。
■富本憲吉【著】1886〜1963
陶芸家。文化勲章受章者で、色絵の人間国宝に認定された近代陶芸の巨匠。
■森野彰人【編著】
陶芸家、京都市立芸術大学教授。個展も多数開催。
■前崎信也【編著】
*古本でもオススメ*
■里文出版
■2019/01刊
■A5判 392P
評伝 石黒宗麿 異端に徹す
自らを「異端」と位置づけ、独学で学び古今東西の幅広い技法に通じ、戦後は人間国宝に認定された、京都の陶芸家・石黒宗麿(1883-1968)の生涯を、正確で資料性高く、さらに人間性まで踏み込んだ石黒宗麿伝。
■小野公久【著】
朝日新聞文化事業部で美術展の担当を経て、日本陶磁協会『陶説』編集委員。
*古本でもオススメ*
■淡交社
■2014/08刊
■四六判 296P
人間国宝の技と美 陶芸名品集成1 陶器
物故者を含めて300人・3団体を収録した陶芸分野「人間国宝」集大成の第1巻。志野・瀬戸黒、志野、備前焼、萩焼、唐津焼など茶陶の巨匠9人の主要な作品を収録。
■平山郁夫【監修】1930-2009
日本画家。東京芸術大学学長、日本美術院理事長などを務めた。
■乾由明【監修】1927-2017
近現代陶芸研究家。京都国立近代美術館・京大教授・兵庫陶芸美術館館長など歴任。
*古本でもオススメ*
■講談社
■2003/07刊
■A4判 168P
人間国宝の技と美 陶芸名品集成2 陶器
物故者を含めて300人・3団体を収録した陶芸分野「人間国宝」集大成の第2巻。鉄釉陶器、民芸陶器、琉球陶器、鉄絵、練上手、三彩、常滑焼、小鹿田焼など民芸陶器の巨匠10人の主要な作品を収録。
■平山郁夫【監修】1930-2009
日本画家。東京芸術大学学長、日本美術院理事長などを務めた。
■乾由明【監修】1927-2017
近現代陶芸研究家。京都国立近代美術館・京大教授・兵庫陶芸美術館館長など歴任。
*古本でもオススメ*
■講談社
■2003/12刊
■A4判 176P
人間国宝の技と美 陶芸名品集成3 磁器
物故者を含めて300人・3団体を収録した陶芸分野「人間国宝」集大成の第3巻。色絵磁器、染付、白磁・青磁器、彩釉磁器、柿右衛門、色鍋島など磁器の巨匠11人の主要な作品を収録。
■平山郁夫【監修】1930-2009
日本画家。東京芸術大学学長、日本美術院理事長などを務めた。
■乾由明【監修】1927-2017
近現代陶芸研究家。京都国立近代美術館・京大教授・兵庫陶芸美術館館長など歴任。
*古本でもオススメ*
■講談社
■2004/02刊
■A4判 176P
陶芸の技法【新装版】
人間国宝・田村耕一自ら描く挿画による手づくりの技法書。通常見ることのできない、田村耕一の工房での全てを切り取った貴重な一冊である、ロングセラー陶芸技法書。
■田村耕一【著】1918-1987
陶芸家。東京藝術大学教授を務め、紫綬褒章受章、人間国宝(鉄釉陶器)認定。
*古本でもオススメ*
■雄山閣
■2005/12刊(初版1991)
■A5判 219P
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