【01】北海道のやきもの情報

update:2024/08/09

 
北海道 〜近代陶芸の旭川と江別

INDEX
① “道内唯一”陶芸の街めぐり 〜旭川市+美瑛町
② 近代窯業の街めぐり 〜江別市+岩見沢市
③ 観光都市のやきもの探し 〜札幌市
④ 道南のやきもの探し 〜函館市
⑤ 道東のやきもの探し 〜釧路市


 




① “道内唯一”陶芸の街めぐり 〜旭川市+美瑛町


道内で最も窯元・陶芸家が集まるエリアを探索しよう!
旭川の窯業は、明治の開拓期、レンガの需要から始まった。後に食器類なども作られるようになり、現在も窯元が集まる「陶芸の里(=北の嵐山)」が形成された。

「北の嵐山(旧:嵐山陶芸の里)」界隈

〜工房・ショップが集まる瀟洒な集落“陶芸・工芸の里”嵐山の麓へ〜

大雪窯
【窯元・工房】旭川の古い窯元であり、当主は日展でも活躍
旧旭川市窯業指導所(昭和21年設立)の技師であった板東陶光が退職後に開窯。旭川で最も古い窯元で、現在は2代目の板東豊光が当主。独自の雪結晶釉が人気。
※ギャラリー併設
旭川市旭岡2-9 →HPにジャンプ
 
千尋窯
【窯元・工房】旭川を代表する陶芸家・千尋悠子の窯
開窯から50年以上、旭川陶芸協会会長、旭川市文化賞受賞者の千尋悠子の窯。モダンでオリジナルな黄瀬戸や織部、バラなどの草花文が人気。
※ギャラリー併設
旭川市旭岡2-11-20 →HPにジャンプ
 
ゆかり陶房
【窯元・工房】地元で人気の陶芸家・風間ゆかりの陶房
1992年開窯、陶芸家・風間ゆかりの窯。素朴な野草などを彫花や絵付けで彩る作風で、童話のような温かみある器が人気。
※ギャラリー併設、陶芸体験可(冬季は休業)
旭川市旭岡1-16-5 →HPにジャンプ
 
陶芸家 工藤和彦 ギャラリー ウラヤマクラシテル
【窯元・工房】人気陶芸家・工藤和彦の工房ギャラリー
北の嵐山から少し足を伸ばしたといころにある、人気陶芸家・工藤和彦のギャラリー。信楽焼・神山清子の弟子で、伝統を学んだ後、北海道で独立・開窯。
※2024年5月より、改装のため長期休業中)
旭川市東山2857-58  →HPにジャンプ
 

 

「旭川駅」界隈

〜旭川の市街地で観光と陶芸さがしをしよう〜

♡旭川陶芸フェスティバル
【陶器祭・イベント】道内の窯元が数多く参加する陶芸まつり
25回を超える、旭川の陶芸まつり。旭川を中心に、道内から100近くの窯元が集まり、展示販売や陶芸体験などが催され、多くの人で賑わう。
■例年9月
■旭川地場産業センター(旭川市神楽)
→FBにジャンプ
 
ギャラリー梅鳳堂
【ショップ・ギャラリー】旭川老舗のアート&クラフトギャラリー
1943年創業、創業者は道内の民藝運動の一環として、アイヌの民芸品なども取り扱っていた。現在は3代目で、個人作家の手仕事によるクラフトなどを取り扱う。
旭川市3条通8丁目 買物公園 内 →HPにジャンプ
 
壺屋 き花の杜
【ショップ・ギャラリー】旭川老舗菓子店は人気観光スポット
旭川銘菓の壺屋の新店舗は、銘菓の購入だけでなく、工場見学やカフェ、お菓子作り体験などもでき、陶芸や木工など旭川のクラフトを集めたセレクトショップも。
旭川市南6条通19丁目 →HPにジャンプ
 

 

「美瑛」界隈

〜旭川から足を伸ばして、十勝岳連峰を背景にした美瑛へドライブ〜

皆空窯
【窯元・工房】日展審査員を務める陶芸家・南正剛の窯
陶芸家・南正剛の工房。昭和56年(1981)、愛知県瀬戸市に開窯、2年後に美瑛に移窯。桃山時代の穴窯を再現・築窯などもしている。「氷裂」技法が代表的。
※ギャラリー併設、陶芸体験可
上川郡美瑛町白金 →HPにジャンプ
 


 
 

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② 近代窯業の街めぐり 〜江別市+岩見沢市


レンガ製造で栄えた窯業の街で、北海道の陶芸史に触れよう!
江別の陶芸史は明治期のレンガ製造から始まる。大正期に、今では幻となった石狩焼が誕生、そして昭和に、北海道陶芸の草分けと称される小森忍が江別に開窯した。

「江別」界隈

〜スポット点在の江別やきもの探しは、車がオススメ〜

江別市セラミックアートセンター
【やきもの複合施設】近代陶磁を知る貴重な小森忍コレクション
近代の釉薬研究で名高い小森忍は見る機会が少なく、ここの展示室は必見。さらに窯元・陶芸家の作品展示、れんが資料室、企画展示も。陶芸教室やショップもある。
江別市西野幌114-5 →HPにジャンプ
 
北川智浩 工房併設ギャラリーあゆ藤
【窯元・工房】白磁の陶芸家・北川智浩の工房ギャラリー
線彫りや鎬など、多彩なフォルムで表情豊かな白磁作品で評価される陶芸家・北川智浩の窯。個展を多数開催、日本工芸会正会員。
江別市野幌若葉町7-39 →Instaにジャンプ
 
♡えべつやきもの市
【陶器祭・イベント】やきものとレンガの町で開催のやきもの市
2024年に35回を迎える、北海道で人気のやきもの市。道内の300窯を超える窯元・陶芸家・団体が参加し、北海道の陶芸の今が楽しめる。キッチンカーなども。
■例年7月
■江別市役所北側緑地(江別市高砂町)
→HPにジャンプ
 
風の村
[やきもの以外もオススメ!]アトリエ陶&ファームレストラン食祭
様々な陶芸体験プランが用意されているアトリエ陶に、レストランも併設。オリジナルの食器で自社農園中心の野菜を使った料理を楽しむこともできる。
江別市元野幌919 →HPにジャンプ
 

 

「岩見沢」界隈

〜江別から足を伸ばした岩見沢には、わざわざ行く価値ありの歴史ある窯元へ〜

こぶ志陶苑
【窯元・工房】北海道で現在まで続く最も古い窯元
昭和21年(1946)開窯のこぶ志焼窯元。海鼠釉が代表的で、工房も一般公開。1階ではの小品から大作まで販売、2階には初代から3代の作品を展示した陶芸館。
※ギャラリー併設、陶芸体験可
岩見沢市5条東13 →HPにジャンプ
 


 

 

 
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③ 観光都市のやきもの探し 〜札幌市


北の大都市・札幌では、観光を楽しみつつ陶芸さがしも!
札幌の陶芸の歴史は近代以降。美術館や窯元などのまとまった陶芸名所はないが、いくつかスポットが点在。観光スケジュールに、ぜひ足を伸ばしてみよう。

札幌焼盤渓窯
【窯元・工房】札幌焼を継承した阿妻一直の窯元
岩見沢のこぶし陶苑で修行した阿妻一直が、昭和56年(1981)、大正期のわずか10年のみ作られていた、幻の「札幌焼」を継承するべく、穴窯型式地上窯を開窯。
※ギャラリー併設、陶芸体験・穴窯見学可
札幌市中央区盤渓485-47 →HPにジャンプ
 
札幌焼窯跡
【名所・史跡】わずか10年しか稼働しなかった札幌焼窯跡
大正3年(1914)開窯、大正14年閉窯した「札幌焼」の窯跡。登窯が3基あり、甕・鉢・すり鉢・茶碗などを生産していた。さっぽろ・ふるさと文化百選に選定。
※覆い屋をかけて一部保存、案内板あり
札幌市中央区盤渓485-47 →HPにジャンプ
 
北海道立近代美術館
【美術館・博物館】江上壽幸コレクションの北海道陶磁器を所蔵
北海道陶磁器研究家・江上壽幸コレクションのうち238点を収蔵。見る機会が極めて少ない、幻の箱館焼や札幌焼などがあるので、展覧される機会を要チェック。
札幌市中央区北1条西17丁目 →HPにジャンプ
 
悠遊舎ぎゃらりい SAPPORO
【ショップ・ギャラリー】オブジェや器など、陶芸家の作品を取り扱う
2003年愛知県刈谷市に開廊、2019年に札幌に移転、再開した、陶芸やガラスなど美術工芸ギャラリー。展覧会も定期的に企画開催。
札幌市白石区本郷通11丁目北1-1 サンフラワーズ本郷 A1F →HPにジャンプ
 
草の窯
【窯元・工房】陶芸家・中村裕の工房ギャラリー
北の大地をモチーフにした作品が人気の陶芸家・中村裕の工房。北海道陶芸会会長。個展を中心に活動、現代の茶陶展などで入選多数。
※ギャラリー併設(要連絡)
札幌市南区真駒内169-7 →HPにジャンプ
 
札幌芸術の森
【美術館・博物館】広い園内に美術館の他、陶芸などの工房も
美術館や工芸館・野外美術館など複数の施設が点在。陶芸・木工・染色・ガラス・七宝など、様々な工房も。陶芸設備には土練機、灯油窯、電気窯、登窯もある。
札幌市南区芸術の森2-75 →HPにジャンプ
 


 
 

函館と言えば五島軒!明治12年創業の老舗洋食店です


 

④ 道南のやきもの探し 〜函館市


北海道の歴史ある街には、少ないが気になる陶芸スポットが!
幕末の「箱館焼」は、北海道初の近代陶磁器生産だが、明治を待たずに閉窯したとされる幻の陶器。現在の函館ではたまに展覧会など企画される程度。

はこだて工芸舎
【ショップ・ギャラリー】陶芸家・堂前守人が主催する工芸ギャラリー
函館ベイエリアにある歴史ある商店をギャラリーに。陶芸作品の他、ガラスや木工品などの工芸品の展示販売に加え、陶芸体験や作家の企画展も。
函館市末広町8-8 →HPにジャンプ
 
民芸はこだて
【ショップ・ギャラリー】楢岡焼や小代焼など民芸陶器を取り扱う
箱館山の麓・基坂にある民芸品店。全国の民芸陶器を取り扱っており、各地の窯元・作家ものも。喫茶コーナーなどもある。
函館市大町1-1 →HPにジャンプ
 
函館市縄文文化交流センター
【美術館・博物館】名高い国宝「中空土偶」を常設展示
国宝「中空土偶」をはじめ、南茅部縄文遺跡群を中心に、函館の縄文遺跡の出土品を展示。道の駅「縄文ロマン南かやべ」が併設。
函館市大町1-1 →HPにジャンプ
 


 

 

 
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⑤ 道東のやきもの探し 〜釧路市


釧路湿原の入口で、陶芸をさがそう!
大自然あふれ、アイヌ文化が色濃く残る釧路の市街地にある陶芸スポット。観光のついでに、ふらりと立ち寄ってみるのも楽しい。

釧路湿原焼 釧里窯
【窯元・工房】釧路焼を生み出した陶芸家・高橋義信の窯
昭和45年(1970)開窯。当主の高橋義信は唐津焼を学び、帰郷後に登窯を築窯、近郊の土を採集し、登窯で焼成した焼締陶「釧路湿原焼」を創始。
※ギャラリー併設
釧路市入江町3-1 →HPにジャンプ
 
陶庫ishii
【ショップ・ギャラリー】全国の作家モノの器をセレクト
釧路の老舗「石井米穀店」に併設、昭和63年(1988)に開業。全国の作家モノを、店主が自ら買い付けて販売している。
釧路市北大通り2-7
 

 


 
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