【16】愛知のやきもの情報

update:2024/08/13

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 ① “せともの”の街めぐり 〜瀬戸市
 ② 瀬戸窯業の街めぐり 〜瀬戸市2
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 ③ 都会のアートめぐり 〜名古屋市
 ④ あいち古窯跡めぐり 〜名古屋市郊外&愛知北西部
 ⑤ 愛知北部やきものさがし
  〜犬山市・一宮市・江南市

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 ⑥ 常滑焼の街めぐり 〜常滑市
 ⑦ 知多のやきものさがし 〜知多市・高浜市
 ⑧ 渥美の古窯めぐり 〜田原市・豊橋市


 

⑥ 常滑焼の街めぐり 〜常滑市


愛知の大窯業地で六古窯の一つ、「常滑焼」をめぐる
知多半島の常滑は、平安時代末期からやきものがはじまったと考えられる古窯地。近代以降は西洋の技術を積極的に取り入れ、窯業がさらに盛んになっていった。

「常滑駅」界隈

〜まずは駅前をブラブラして、常滑焼探しのスタートをしよう〜

ギャラリーcera(常滑市観光プラザ)
【ショップ・ギャラリー】常滑焼などの陶芸作品の展示、物販も
観光案内所にギャラリーや物販コーナーが併設。陶芸家の個展などが企画されており、物販では常滑焼や招き猫グッズ、特産品などのお土産も。
常滑市鯉江本町5-168-2 名鉄常滑駅改札前すぐ
 
とこなめ招き猫通り
【やきものフォトスポット】道沿いに、常滑の作家作の猫がずらり
常滑駅から陶磁会館への道の壁に、常滑の作家により御利益陶製招き猫」39体、「本物そっくりの猫」11体あり、さらに巨大招き猫「とこにゃん」がある。
常滑市栄町
 
常滑市陶磁器会館
【やきもの複合施設】常滑焼の展示販売所
とこなめ焼共同組合運営の会館で、昭和4年(1929)開業、昭和45年(1970)に現在地に移転。やきもの散歩道への出発点としても利用される。
常滑市栄町3-8
 
常滑焼急須館
【ショップ・ギャラリー】人間国宝を含む、有名作家も取りそろえ
現在の常滑焼を代表する急須を数多く取りそろえており、中には人間国宝などの人気陶芸家など作家ものも。また、敷地内には地魚料理「うなぎ丸一」も併設。
常滑市原松町5-98 →HPにジャンプ
 

 

「やきもの散歩道」界隈

〜レンガの煙突や窯など、やきものの風情溢れる路地を散策する観光ルート〜

角山陶苑
【窯元・工房】100年の歴史ある常滑焼の窯元
陶芸体験が人気の窯元で、昔の工房を改装したレトロな雰囲気の中で楽しむことができる。当主・渡辺角幸は4代目、経産大臣認定伝統工芸士。
※ギャラリー併設、陶芸体験可
常滑市栄町3-116 →HPにジャンプ
 
常滑屋
[やきもの以外もオススメ!]常滑焼を楽しむカフェ&ショップ
常滑市の「乾杯条例推奨店」であり、常滑焼の器と地酒が楽しめる。喫茶やお食事も。フリースペースは常滑焼の個展・展示販売などが開催される。
常滑市栄町3-111 →HPにジャンプ
 
やきもの散歩道地区 ー土管坂
【やきものフォトスポット】常滑の散歩道を代表する路地の一つ
近代の常滑は建築資材などが窯業の中心。その当時の土管やに加え、昭和初期の焼酎瓶などが左右の壁になっているのが、この路地。
常滑市栄町4丁目
 
登窯広場
【やきものフォトスポット】近代産業遺産の登窯のある広場
文化財の登窯のある丘を整備した広場。展示工房館や常滑の陶芸家・柴田正明のモニュメント、杉江淳平の陶壁などもある。
常滑市栄町6
 
ー 展示工房館
 【やきもの複合施設】貴重な窯の展示保存に、陶芸体験など
 大正期に作られ、昭和55年(1980)まで使われていた両面焚倒焔式角窯の展示
 されており、中に入ることも可能。さらに、作品販売、陶芸体験も。
 常滑市栄町6-145 →HPにジャンプ
 
登窯(陶榮窯)*重要有形民俗文化財 *近代化産業遺産
【名所・史跡】国の重要有形民俗文化財である明治の登窯
国指定重要有形民俗文化財で、近代化産業遺産である登窯。明治20年(1887)頃から昭和49年(1974)まで稼働。焼成室8つ、10本の連房式登窯。
常滑市栄町6-208
 
登窯(陶榮窯)*重要有形民俗文化財 *近代化産業遺産
【名所・史跡】国の重要有形民俗文化財である明治の登窯
国指定重要有形民俗文化財で、近代化産業遺産である登窯。明治20年(1887)頃から昭和49年(1974)まで稼働。焼成室8つ、10本の連房式登窯。
常滑市栄町6-208
 
morrina
【ショップ・ギャラリー】作家ものの器などと暮らしの道具
明治期の土管工場を改装してオープン。常滑焼の急須や器など、作家ものを数多く取り扱う。また、2Fはギャラリースペースになっており、不定期で個展を開催。
常滑市栄町7-3 →Instaにジャンプ
 

 

「とこなめ陶の森」界隈

〜やきもの散歩道の中心部から足を伸ばして、常滑焼をもっと学ぼう〜

INAXライブミュージアム
【やきもの複合施設】歴史ある「常滑」を知る体験型美術館
伊奈製陶(旧INAX)の窯や江戸時代の染付古便器、世界のタイル、テラコッタの展示、陶芸教室など6つの施設に、ショップ、レストランなど。
常滑市奥栄町1-130 →HPにジャンプ
 
ー 産窯のある広場・資料館 *登録有形文化財 *近代化産業遺
 【美術館・博物館】大正時代の土管工場を保存・公開
 大正から昭和40年代まで、常滑で盛んに作られていた土管工場の大きなレンガの
 煙突や両面焚倒焔式角窯・トンネル窯、当時の土管製造の資料などを展示。
 常滑市奥栄町1-130 →HPにジャンプ
 
ー 世界のタイル博物館
 【美術館・博物館】世界の装飾タイル7000点以上を収蔵
 古代から現在まで、世界中の装飾タイルを収蔵・展示。オリエント、イスラム、
 スペイン、オランダ、イギリス、日本の7コーナーに分けて、見応え十分。
 常滑市奥栄町1-130 →HPにジャンプ
 
とこなめ陶の森 資料館
【美術館・博物館】常滑焼の製品や道具など、歴史展示
開館40周年の2021年にリニューアル。国指定重要有形民俗文化財「常滑の陶器の生産用具及び製品」1655点の中から約300点を常設展示。企画展も開催。
常滑市瀬木町4-203 →HPにジャンプ
 
とこなめ陶の森 陶芸研究所
【美術館・博物館】古常滑の大甕から近代以降の名品を常設展示
陶芸研究・研修施設だがが、一般も自由に見学可。平安時代末期から鎌倉時代の古常滑の大甕から、近世以降、近現代まで、常滑焼の名工が作った作品を展示。
常滑市瀬木町4-203 →HPにジャンプ
 

 

常滑郊外あれこれ

〜常滑駅周辺の散策から足を伸ばしてドライブ、人気スポットへ〜

常滑焼セラモール(とこなめ焼卸団地協同組合)
【やきもの複合施設】日本最大級の陶磁器ショッピングモール
広い敷地にある陶磁器の専門店街。常滑焼のお土産、日常の食器や花器類から作家ものまで、豊富な品揃え。ギャラリースペースや体験教室、喫茶も。
常滑市金山字上砂原99 →HPにジャンプ
 
♡常滑焼まつり
【陶器祭・イベント】三会場で開催される、常滑焼の大イベント
50回を超える、常滑焼の大きなイベント。3会場とエリアが広いが、当日は会場を結ぶシャトルバスが運行。各会場では常滑焼の販売をはじめ、数多くの出店がある。
■例年10月
■セラモール(常滑市金山)・やきもの散歩道(栄町)・ボートレースとこなめ(新開町)
→HPにジャンプ
 
♡クラトコ(クラフト常滑)
【陶器祭・イベント】陶磁器をメインにしたクラフトのイベント
陶磁器の作家を中心とした作家のブースやフードなども出店する野外イベント。2023年で12回目を数え、人気も高まってきている。
■例年11月
■大曽公園ライオンズの森(常滑市大曽町)
→Instaにジャンプ
 


 

 

 
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 謎多い渥美古窯と、現在進行形の常滑!
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⑦ 知多のやきものさがし 〜知多市・高浜市


知多窯の知多市と、三州瓦の高浜市でやきものを探そう!
猿投窯から伝播し、知多半島に開かれた知多窯の古窯跡。さらに三州瓦で有名な高浜市で瓦に関わる美術館やスポットをめぐろう。

七曲古窯址群 *知多市指定史跡
【名所・史跡】鎌倉時代に稼働した、常滑のルーツ的古窯
知多半島の古窯跡群で、1000基以上あるとされる。窖窯は最大規模ので16m以上。壺・甕・鉢類の他、山茶碗を生産、後の常滑焼につながっている。
※A群1号窯・3号窯の2基は覆屋を掛けて保存・一般公開
知多市八幡字七曲り1 七曲公園 内
 
高浜市やきものの里 かわら美術館・図書館
【美術館・博物館】日本や中国・朝鮮など世界の瓦を展示
瓦をテーマにした日本唯一の美術館。常設で中国・朝鮮半島、日本へと瓦の変遷を展示、また様々な企画展、図書館も併設。
高浜市青木町9-6-18 →HPにジャンプ
 
塩焼瓦窯 *高浜市指定有形民族文化財
【名所・史跡】高度成長期の瓦を焼成した貴重な窯
現在の陶器瓦が主流になる前、盛んに作られていた「赤瓦」用の石炭窯。当時の三州瓦の産業がわかる貴重な窯であり、サロン赤窯として保存している。
高浜市青木町9-7-28 サロン赤窯
 
鬼みち
【やきものフォトスポット】常滑の散歩道を代表する路地の一つ
高浜港駅から三河高浜駅に至る道。巨大な鬼瓦のモニュメントがあるニコニコ鬼広場、さらに鬼パーク、かわら美術館、飾り瓦が多い蓮乗院などを経る5kmの散策。
高浜市青木町
 


 

 

 
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 常滑焼、知多酒、知多木綿に、海の幸!
 ディープな知多半島への大人旅
 

 

⑧ 渥美の古窯めぐり 〜田原市・豊橋市


渥美半島に数多く存在する渥美古窯の窯跡をめぐろう!
渥美窯は平安時代の200年くらいの短い期間のみ焼かれていた幻の古窯。現在わずかに残されている壺は国宝に指定、また東大寺の瓦も焼かれたりと、重要な存在。

大アラコ古窯跡 *国指定史跡
【名所・史跡】渥美焼の繁栄を示す貴重な渥美古窯跡
平安時代に稼働、全長16m前後の窖窯が9基見つかっており、うち1基は、三河国司・藤原顕長の銘入り壺が出土。最盛期には、日本各地へ流布。
※現在は保存のため埋め戻されている ※今後、市は保存活用を計画
田原市芦村町
 
百々陶器窯跡 *国指定史跡
【名所・史跡】保存状態が良好な、渥美焼を代表する窯跡
平安末期~鎌倉時代に稼働。南向きの傾斜地を利用した窖窯。 天井が陥没しており、また盗掘坑もあって、遺物が散布しているものの、窯の構造全体は不明。
※案内板あり
田原市六連町一本木11
 
伊良湖東大寺瓦窯跡
【名所・史跡】東大寺大佛殿瓦とある瓦を出土
平安〜鎌倉時代に稼働。3基の窖窯があり、奈良東大寺鎌倉再建時の瓦を焼いた窯跡。「東大寺大佛殿瓦」と刻印された瓦や山茶碗を出土。
※整備し、公開
田原市伊良湖町
 
皿焼古窯跡 *田原市指定史跡
【名所・史跡】13基のうち、状態のよい12号窯を保存展示
平安〜鎌倉時代に稼働。渥美古窯の窖窯の構造が見られる貴重な復元。渥美焼の壺や甕、茶碗の他、五輪塔や宝塔なども出土している。
※12号窯に覆屋を掛け、皿焼古窯館として公開
田原市小塩津町後山30-90 渥美運動公園内
 
二川古窯址群
【名所・史跡】猿投窯から伝播した、渥美半島根元の古窯跡
平安時代に稼働、赤石山脈の末端にある松明峠の南西山麓に約100基確認。猿投窯から渥美半島への技術の伝播の途中地点にあり、渥美焼のルーツである可能性も。
豊橋市多米町・岩崎町・大岩町他
 
ー 苗畑5号窯跡 *豊橋市指定史跡
 【名所・史跡】二川古窯址群の中で緑釉陶器生産の中心
平安時代に稼働、河岸段丘の斜面を利用して築いた全長8.7mの半地下式窖窯。緑釉陶器とその素地が多量に出土し、生産の中心的な役割を果たしたと考えられる。
※現在は保存のため埋め戻され、案内板のみ
豊橋市大岩町字大穴1-238 豊橋総合動植物公園 内
 

 


 
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