【17】岐阜のやきもの情報

update:2024/08/13

 
岐阜 〜県内に産地が点在する「美濃焼」

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① 現代美濃陶の中心街めぐり 〜多治見市中心部
② 陶の里と美術館めぐり 〜多治見市郊外
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③ 古窯の残る美濃焼の里めぐり 〜土岐市1
④ 現代美濃焼の窯元めぐり 〜土岐市2
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⑤ 志野のふるさとめぐり 〜可児市
⑥ 窯業の町の歴史めぐり 〜瑞浪市
⑦ 工芸の街のやきもの探し 〜高山市
⑧ 街中やきもの探し 〜岐阜市・美濃市・大垣市


 




① 現代美濃陶の中心街めぐり 〜多治見市中心部


陶芸の街らしい風情の多治見駅から、人気観光スポットへ!
多治見駅周辺は、やきものを探して街歩きを楽しめる巣スポットたくさん。まずは駅前から、さらに足を伸ばして、虎渓山方面へ。

「本町オリベストリート」界隈

〜多治見駅からすぐ、明治〜昭和初期の商家や蔵が残る人気の散策エリア〜

陶都創造館
【やきもの複合施設】オリベストリートの中心的存在
多治見の陶磁器を展示販売する「うつわや多治見」や、注目の展覧会を開催するギャラリー、多治見陶器商人の歴史を見る博物館など、盛りだくさん。
多治見市本町5-9-1 →HPにジャンプ
 
ー ギャラリーヴォイス
 【ショップ・ギャラリー】人気・若手陶芸家の展覧会を数多く開催
 多治見の作家を巨匠クラスから若手まで数多く取り扱い、特に若手の陶芸家の展覧
 会などを企画し、全国の現代陶芸ファンが注目するギャラリー。絵付け体験も可。
 多治見市本町5-9-1 陶都創造館3F →HPにジャンプ
 
美濃陶芸協会ギャラリー
【ショップ・ギャラリー】美濃陶芸協会直営のギャラリー
美濃陶芸協会会員の作品展示販売。年に数回の企画展示と、会員である有名作家たちの個展などを開催。企画展中は、常設展が休止されるので、要確認。
多治見市本町6-57-1 智結蔵1F →HPにジャンプ
 
やままつ 加藤松治郎商店
【ショップ・ギャラリー】明治から続く老舗の美濃焼卸売店
卸売店だが、小売店を併設しており、現当主の4代目の目利きでセレクトされた美濃焼が並んでいる。建物は多治見村役場として使われていたもので、趣ある風情。
多治見市本町6-53 →HPにジャンプ
 
♡たじみ陶器まつり 春
【陶器祭・イベント】春と秋で会場を変える、多治見の陶器まつり
春の陶器まつりは、オリベストリートをメイン会場にし、さらに多治見銀座商店街も会場に。作家のブースなども並び、町並みを散策しながら楽しむことができる。
※秋のまつりは例年10月、多治見美濃焼卸センターにて(後記)
■例年4月
■本町オリベストリート(多治見市本町)
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♡美濃焼祭
【陶器祭・イベント】駅がメイン会場の、催しいろいろの祭
JR多治見駅の自由通路がメイン会場で、巨匠ギャラリーなどが見所。さらに駅前広場やオリベストリートなども。市之倉や秋のたじみ陶器まつりと同日開催。
■例年10月
■JR多治見駅南北自由通路
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「太平町」界隈

〜多治見駅からも多治見インターからも車ならすぐの、人気窯元2軒へ〜

蔵珍窯
【窯元・工房】赤絵がこだわりのご飯茶碗や湯吞が人気
昭和45年(1970)開窯、当主・小泉蔵珍は江戸時代から続く社家の12代目。ベンガラの赤にこだわりがあり、千日かけて“育てる”幻の紅と呼ばれる。
※ギャラリー・喫茶併設 ※工房見学可(要予約)
多治見市太平町6-87 →HPにジャンプ
 
壽泉窯
【窯元・工房】結晶釉が人気の、モダンな美濃焼を発表
昭和47年(1972)開窯、2代目の安藤寛泰は作家活動でも知られており、コバルトブルーの結晶釉が特徴的な「Historia」シリーズが人気。
※ギャラリー併設(要予約)
多治見市喜多町4-65-5 →HPにジャンプ
 

 

「虎渓山」界隈

〜国指定名勝のある古刹・虎渓山永保寺と、気になるやきものスポットへ〜

とうしん美濃陶芸美術館
【美術館・博物館】美濃焼の現代陶芸を中心に収集・展示
東濃信用金庫が収集した美濃陶芸作品を、大小47の展示ブースをめぐるように展示。企画展も随時開催されており、陶磁器ファンには見逃せない。
多治見市虎渓山町4-13-1 とうしん学びの丘 内 →HPにジャンプ
 
水月窯
【窯元・工房】人間国宝の荒川豊蔵が開窯した窯元
虎渓山永保寺の敷地の一部を借り、昭和21年(1946)に、人間国宝の荒川豊蔵が、家庭用の器をモットーに開窯。現在も弟子たちが窯を守っている。
※ギャラリー併設・工房見学可(木・金・土) 
多治見市虎渓山町7-14 →HPにジャンプ
 
虎渓窯
【窯元・工房】陶芸家・伝統工芸士の若尾昌宏の窯元
美濃焼の伝統工芸士である当主の若尾昌宏は、伝統の志野・織部・黄瀬戸を中心に制作。本格的な陶芸道場も人気で、周辺の山々を一望できる休憩所もある。
※ギャラリー併設、陶芸体験可
多治見市住吉町2-29 →HPにジャンプ
 
ギャルリももぐさ
【ショップ・ギャラリー】陶作家・安藤雅信が主宰するギャラリー
工芸を中心とした古民家ギャラリー。企画展も多数開催、カフェスペースも。画廊主の安藤雅信は陶作家として知られ、著書もある。
多治見市東栄町2-8-16 →HPにジャンプ
 

 

「旭ヶ丘」界隈

〜ちょっと不便なところだが、ドライブでぜひ行ってみたいスポット〜

こども陶器博物館 KIDSLAND
【やきもの複合施設】大正・昭和・平成の子ども茶碗などを展示
なつかしい昭和のキャラクターなど、こども食器などの展示の他、絵付け体験。ショップは喜ぶキャラクター食器や雑貨が豊富で、大人も子どもも楽しい。
多治見市旭ヶ丘10-6-67 →HPにジャンプ
 
美濃焼スクエア
【ショップ・ギャラリー】多治見美濃焼卸センター協同組合の直営店
美濃焼全般を幅広く取りそろえており、オリジナルブランドや窯元もの・作家もの、和食器だけでなく洋食器もある。お菓子や漬物・民藝雑貨などのお土産品も。
多治見市旭ヶ丘10-6-33 多治見美濃焼卸センター →HPにジャンプ
 
たじみ陶器まつり 秋(旧 たじみ茶碗まつり)
【陶器祭・イベント】春秋2回、多治見最大の陶器まつり
秋の陶器まつりは、約40社が出店する大廉売通りと、美濃焼卸団地内の陶器商が倉庫を開放が秋の名物。キッチンカー通りやクラフトマン通りも設けられる。
※春のまつりは例年4月、本町オリベストリートにて(前記)
■例年10月
■多治見美濃焼卸センター
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② 陶の里と美術館めぐり 〜多治見市郊外


窯元が集まる市之倉や美術館が集まるセラミックパークへ!
多治見駅からバスですぐ。窯元の町である市之倉や、陶芸美術館などの施設があるエリアなど、じっくり陶芸を楽しみたい方は、ぜひ行きたい郊外エリア。

「市之倉オリベストリート」界隈

〜歴史ある窯元の集落であった市之倉は、今も「陶の里」として窯元が集う〜

幸兵衛窯
【窯元・工房】現在も続く、美濃焼でも有数の歴史ある窯元
文化1年(1804)開窯、藩の御用窯も務めた老舗窯元。現当主は7代加藤幸兵衛、先代は人間国宝の加藤卓男。歴代当主は陶芸家としても知られている。
※古陶磁資料館・ギャラリー併設 ※穴窯・工房見学・陶芸体験可
多治見市市之倉町4-124 →HPにジャンプ
 
市之倉さかづき美術館
【美術館・博物館】さかづきの美術館というより、陶芸複合施設
幕末から明治の市之倉の盃をはじめ、他産地、変わり盃を収蔵した美術館を中心に、巨匠館、ギャラリー、作陶館、ショップ、さらに石窯ピザのレストランも人気。
多治見市市之倉町6-30-1 →HPにジャンプ
 
ギャラリー与左ヱ門
【ショップ・ギャラリー】市之倉陶磁器工業組合直営のギャラリー
市之倉陶磁器工業組合に所属する窯元作品がずらり。ここで窯元をチェックしてから散策するのもオススメ。ちなみに、市之倉の“中興の祖が”加藤与左衛門常政。
多治見市市之倉町2-180
 
♡陶の里フェスティバル in 市之倉
【陶器祭・イベント】陶の里・市之倉一帯で行われる陶器まつり
陶祖祭と同時開催、市之倉町一帯が会場となり、点在する窯元の散策や、さかづき美術館内のイチノクラフト市、うまいもの横町などが催される。
■例年4月
■市之倉町一帯
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市之倉八幡神社
【名所・史跡】江戸時代創建、平成の陶天井が見所
元治2年(1865)に陶工たちが奉納した絵天井に倣い、人間国宝を含む、地元の陶芸家・陶工によって奉納された80枚の陶板による「平成の陶天井」で有名。
多治見市市之倉町11-59
 
玉山窯
【窯元・工房】岐阜県重要無形文化財の玉置保夫の窯元
美濃焼の中でも特に織部が人気の老舗窯元。現当主は4代目の玉置兼光は、県の重要無形文化財である玉置保夫の息子。春秋に蔵出し市を開催。
※ギャラリー併設
多治見市市之倉10-69 →HPにジャンプ
 
仙太郎窯
【窯元・工房】岐阜県重要無形文化財の安藤日出武の窯元
明治元年(1868)開窯し、現当主は3代目、県の重要無形文化財で、人気陶芸家の安藤日出武。特に志野が人気で、伝統的なものから、モダンな志野まで多彩。
※ギャラリー併設
多治見市市之倉10-98 →HPにジャンプ
 

 

「セラミックパーク」界隈

〜美術館や体験施設などが集まるセラミックパークはたっぷり1日プランで〜

セラミックパークMINO
【やきもの複合施設】陶磁器を見る・知る・体験・買う施設いろいろ
メインの岐阜県現代陶芸美術館とイベントホール、さらにショップ&ギャラリー、作陶館、レストランなどが集まる陶芸施設。建物の周囲は散策路になっている。
多治見市東町4-2-5 →HPにジャンプ
 
岐阜県現代陶芸美術館
【美術館・博物館】人間国宝から現代の新進作家まで収集
日本はもちろん、世界各地の近現代の陶芸作品を収集・展示。さらに企画展・特別展では、現代陶芸を中心にさまざまに企画され、専門美術館として常に注目される。
多治見市東町4-2-5 セラミックパークMINO 内 →HPにジャンプ
 
♡国際陶磁器フェスティバル
【陶器祭・イベント】3年に1度、1ヶ月におよぶ国際的イベント
陶磁器の国際交流を目指し、3年に1度開催。メインは公募展「国際陶磁器展美濃」で、他にも様々な陶磁器にまつわるイベントが開催される。
※次回開催は2024年
■3年ごと、10〜11月
■セラミックパークMINO(多治見市東町)
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多治見市美濃焼ミュージアム(旧 岐阜県陶磁資料館)
【美術館・博物館】桃山陶や人間国宝などの作家作品を常設
古代から近代までの美濃焼1000年有余の流れを展示。桃山陶、現代陶、磁器の展示室もある。企画展も随時開催。立礼茶室では有名作家の茶碗で味わえる。
多治見市東町1-9-4 →HPにジャンプ
 
安土桃山陶磁の里 ヴォイス工房
【観光陶芸】様々な陶芸教室・体験コースがある
本格的な陶芸教室から、体験、季節イベントなど様々なコースが用意されている。公園内には登窯・穴窯もあって、窯焚きイベントも。
多治見市東町1-9-17 安土桃山陶磁の里公園 内 →HPにジャンプ
 

 

「笠原町」界隈

〜施釉磁器のモザイクタイル発祥の地で、タイルのコレクションを見よう〜

陶彩の径
[やきもの以外もオススメ!]多治見から笠原へ、自転車・歩行者専用道路
多治見〜市之倉〜笠原駅間にあった笠原鉄道は、陶磁器原料を輸送で活躍し、昭和53年(1978)に廃線。その跡4kmが現在整備され、桜の名所としても人気。
岐阜県多治見市平和町〜笠原町
 
ー モザイクタイルアート
【やきものフォトスポット】モザイクタイルアートで飾られた擁壁
1cm四方のタイルを並べたモザイクタイルアートの壁画がずらりと並ぶ
エリアが、陶彩の径の途中にあり、人気のフォトスポットになっている。
陶彩の径(多治見市滝呂町)
 
やきもの教室 杜の土/滞在型作陶施設 HO-CA
【観光陶芸】様々な体験コースに、宿泊施設も
陶芸家・柴田節郎が主宰する陶芸教室。初心者向けの1日体験教室から、中級者以上向けの滞在型教室も。宿泊施設は、海外からも多く、リピーターも。
多治見市滝呂町9-67 →HPにジャンプ
 
多治見市モザイクタイルミュージアム
【美術館・博物館】モザイクタイル専門の珍しい美術館
施釉磁器モザイクタイル発祥の地で、現在も生産量一位の笠原町が集めた貴重なコレクション。体験も可。藤森照信の設計による印象的な建造物も見所の一つ。
多治見市笠原町2082-5 →HPにジャンプ
 

 


 
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