【28】三重のやきもの情報

update:2024/08/13

 
三重 〜伝統の「伊賀焼」と近代の「萬古焼」

INDEX
① 伊賀焼の里めぐり 〜伊賀市
② 萬古焼の街めぐり 〜四日市市&菰野町・桑名市
③ 城下町のアートめぐり 〜津市


 




① 伊賀焼の里めぐり 〜伊賀市


萬古焼より古く、信楽の隣の山里にある伊賀焼!
国の伝統工芸品である伊賀焼は中世に始まり、桃山の茶陶文化に最盛期を迎え、途絶えることなく現在では日用食器、特に土鍋が有名。

「丸柱」界隈

〜四方を山に囲まれた里山・丸柱は、伝統の伊賀焼の里〜

伊賀焼伝統産業会館
【やきもの複合施設】伊賀焼の窯元作品の展示や名品展示も
現在活躍中の窯元から、伊賀焼の名品まで展示されており、さらに製造過程や道具など資料も見られる。伊賀焼の体験教室や技術指導を行う実技研修室も。
伊賀市丸柱169-2 →HPにジャンプ
 
土楽窯
【窯元・工房】7代目福森雅武は、作家としても有名
江戸時代から続く窯元で、現当主は8代目福森道歩、先代は作家活動でも有名な福森雅武。特に1点物の土鍋が人気で、煮る・焼く・蒸すと愛用者が多い。
※ギャラリー併設(要予約)
伊賀市丸柱1043 →HPにジャンプ
 
長谷園
【窯元・工房】伝統の伊賀焼窯元で、規模も大きい
天保3年(1832)開窯、大きな窯元で、資料館や体験工房・休憩所もあり、また国登録有形文化財指定の16連房登窯も。毎年GWには窯出し市を開催。
※ギャラリー・資料館併設 ※陶芸体験可(要予約)
伊賀市丸柱569 →HPにジャンプ
 
西沖窯
【窯元・工房】日用食器から土鍋まで、品揃え豊富
茶碗や花入などの伝統的な伊賀焼の茶陶、マグカップや飯椀などの日用食器、さらに人気の土鍋や陶板など充実。当主・森里正は経産大臣認定伝統工芸士。
※ギャラリー併設 ※陶芸体験可(要予約)
伊賀市丸柱1475-1 →HPにジャンプ
 
ギャラリーやまほん
【ショップ・ギャラリー】陶芸など工芸やアートのギャラリー
陶芸や木工などの工芸品を中心としたギャラリー。展覧会も定期的に開催。オーナーは江戸時代から続く伊賀の製陶所に生まれ、幅広く活躍するギャラリスト。
伊賀市丸柱1650 →HPにジャンプ
 
♡伊賀焼陶器まつり
【陶器祭・イベント】40回を超え、全国的になった陶器まつり
昭和53年(1978)に始まり、現在では2万人を超える規模となった伊賀焼の最大行事。窯元だけで40程度集まる陶器市の他にフードコーナーなども充実。
■例年9月
■阿山ふれあい公園 スパーク阿山(伊賀市川合)
→HPにジャンプ
 

 

「伊賀上野駅」界隈

〜江戸時代に藩が奨励した伊賀焼、伊賀上野の窯元を訪ねよう〜

三田窯
【窯元・工房】伊賀焼の人気陶芸家・谷本景の窯元
「谷本伊賀」と称された谷本光生が開窯し、現在は2代目で人気陶芸家の谷本景と三代目・貴が運営。古民家をリノベした民泊を経営、陶芸体験や工房見学も可能。
※ギャラリー併設 ※工房見学・陶芸体験可(要予約) ※民泊可
伊賀市三田1113 →HPにジャンプ
 
三軒窯
【窯元・工房】人気作家の新歓嗣・新学の窯元
現在の伊賀焼の重鎮の一人、新歓嗣の窯元。その息子・新学も人気作家で、窯元には二人の作品をギャラリースペースで見ることができる。
※ギャラリー併設(要予約)
伊賀市長田三軒家4145
 
伊賀上野城
【名所・史跡】「白鳳城」と呼ばれる名城
藤堂高虎が築城し、「白鳳城」と呼ばれる伊賀のランドマーク、国の史跡名勝記念物。天守閣内には多くの陶芸品の他、美術工芸品が展示されている。
伊賀市上野丸之内106 →HPにジャンプ
 
寺村清雅堂 ー Art Space IGA
[やきもの以外もオススメ!]5代続く古美術商で建物も歴史建造物
古美術商の寺村清雅堂は、店舗「寺村家住宅 主屋」が国の登録有形文化財。向かいにはギャラリーがあって、現代美術や工芸の展覧会を企画。
伊賀市上野福居町3337-1 →HPにジャンプ
 


 
 

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② 萬古焼の街めぐり 〜四日市市&菰野町・桑名市


三重ブランドの土鍋や急須が人気な萬古焼の地!
桑名で生まれた萬古焼は、その後は途絶え、明治期に入った四日市で、産業として四日市萬古焼が興る。現在まで三重ブランドとして土鍋や急須などが人気。

「四日市&菰野」界隈

〜現在の萬古焼の中心地である四日市と菰野には100軒以上の窯元が集中〜

四日市市立博物館
【美術館・博物館】古萬古の赤絵や有節萬古の名品を収蔵
各時代の建物の道具を原寸大で再現。古代〜現代までの四日市の歴史を常設展示。考古や民俗学の他、萬古焼も多く収蔵。展覧会で出品タイミングを要チェック。
四日市市安島1-3-16 →HPにジャンプ
 
ギャラリー雲母
【ショップ・ギャラリー】近鉄四日市駅近くの工芸ギャラリー
陶器をはじめ、木工・ガラス、木版画などを取り扱うギャラリー。唐津や信楽、備前、越前焼など、薪窯の力強い器を多く扱っている。
四日市市安島2-3-19 南川ビル2F →HPにジャンプ
 
BANKO archive design museum
【美術館・博物館】人気陶芸家・内田鋼一がプロデュース
陶芸家・内田鋼一が産業として生まれたデザイン性の高い萬古焼に焦点を当ててプロデュース。萬古焼の常設展の他、「デザイン」がテーマの企画展も開催。
四日市市京町2-13 萬古工業会館1F →HPにジャンプ
 
ばんこの里会館
【やきもの複合施設】萬古焼の陶芸体験や展示、ショップも
四日市萬古焼の歴史や代表的な名品の紹介する展示室や陶芸工房、品数豊富な萬古焼ショップ、食事、さらに多目的ホールなどがある複合施設。
四日市市陶栄町4-8 →HPにジャンプ
 
萬古神社
【名所・史跡】四日市萬古焼ゆかりの神社
萬古焼ゆかりの沼波弄山・森有節・山中忠左衛門が祀られている。ばんこの里会館の向かいにあり、合わせて訪れたい。10月には土鍋供養祭も。
四日市市陶栄町3-21
 
♡四日市萬古まつり
【陶器祭・イベント】毎年、多くの観光客が集まるイベント
昭和38年(1963)から始まった、萬古焼の年に1回の祭り。以前は萬古神社周辺で行われていたが、近年は四日市ドームで開催。
■例年5月
■四日市ドーム(四日市市羽津)
 
酔月陶苑
【窯元・工房】3代目の醉月による伝統の萬古焼
初代醉月が明治33年(1900)に開窯。そこから受け継がれている紫泥急須で知られる窯元。3代目当主・清水醉月は経産大臣認定伝統工芸士。
※ギャラリー併設 ※陶芸体験可(要予約)
陶房:四日市市南いかるが町19-4 山の工房:四日市市西坂部町1103
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藤総製陶所
【窯元・工房】萬古焼の急須や土鍋で有名な窯元
明治40年(1907)開窯、現当主・藤井健司は4代目。人気の急須は、伝統的なものから、現代的なデザインのものまで豊富な種類が特に人気。
※要問い合わせ
四日市市八田1-7-22 →HPにジャンプ
 
鉢マニア
【ショップ・ギャラリー】四日市萬古焼の鉢を扱う専門店
四日市萬古焼の鉢(植木鉢)を専門に扱う店。大小様々なデザインのものがそろっており、さらに盆栽体験も開催。
四日市市万古町2-22 →HPにジャンプ
 
Paramita Museum
【美術館・博物館】池田満寿夫の「陶」を常設で展示
版画家・池田満寿夫の陶彫「般若心経シリーズ」の他、萬古焼は200点以上収蔵しており、一級コレクションとして有名。
三重郡菰野町大羽根園松ヶ枝町21-6 →HPにジャンプ
 

 

「桑名」界隈

〜萬古焼の祖である沼波弄山がいた桑名は、桑名萬古として一線を画す〜

ろっ石陶芸館(ろっ石窯)
【窯元・工房】陶芸家・森一蔵の桑名万古焼窯元
当主・森一蔵は桑名出身の人気陶芸家。息子・工人とともに桑名萬古焼を運営。同館では古萬古や有節萬古などに加え、本人の作品も展示、体験教室も開催。
※ギャラリー併設(要予約)
桑名市安永1169 →紹介Pにジャンプ
 
器の店 大倉
【ショップ・ギャラリー】萬古焼など、さまざまな作家作品を販売
作家ものの器を集めた店。桑名万古焼に加え、漆器やガラスなども。現代の生活での使いやすさを考えられた器がセレクトされている。
桑名市吉津屋町10(裏堀沿い) →HPにジャンプ
 


 

 

 
 『伊賀焼 窯元を訪ねて』
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 伊賀の35窯元と陶芸家!
 伊賀をエリアに分けて、各窯元を紹介する貴重な一冊
 

 
 

③ 城下町のアートめぐり 〜津市


津城の城下町、現在の三重の県庁所在地を散策!
津城で栄えた城下町が元になっている、現在の津市。やきものの中心地ではないが、一度は行きたいスポットが点在。

石水博物館
【美術館・博物館】半泥子の名品の他、古伊賀なども所蔵
川喜田家のコレクション、主に茶道具・古書典籍・古文書・浮世絵などに、同家16代当主で陶芸家の川喜田半泥子の作品も収蔵、展示。
津市垂水3032-18 →HPにジャンプ
 
ギャラリー仙鶴
【ショップ・ギャラリー】川喜田半泥子開窯の仙鶴窯のショップ
陶芸家・川喜田半泥子が開窯し、坪島圡平が継承した仙鶴窯の作品ショップ。川喜田半泥子作品も展示。同ビル10Fには茶室「仙鶴庵」も。
津市東丸之内33-1 津フェニックスビル1F →HPにジャンプ
 

 


 
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