【42】長崎のやきもの情報

update:2024/08/13

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 ① 波佐見焼の街めぐり 〜波佐見町1
 ② 波佐見焼・陶郷めぐり 〜波佐見町2
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 ③ 三川内焼の里めぐり 〜三川内町
 ④ その他スポットまとめ 〜佐世保市・長崎市、他


 




③ 三川内焼の里めぐり 〜三川内町


現在の三河内の中心である駅前から昔からの皿山へ!
三川内焼は平戸藩の御用窯であり、優れた技術の磁器を産出した地。三河内皿山(皿山=九州の言葉で陶磁器生産地の意)は今も昔の風情が残る。

「三河内駅」界隈

〜骨董・画廊が数多く集まる「芸術の街」を散策しよう〜

三川内焼美術館(三川内焼伝統産業会館)
【美術館・博物館】窯元作品が集まり、展示販売
江戸・明治・大正・昭和の各時代の三川内焼古美術の逸品と現在の三川内焼の秀作を展示。館内では、楽焼(絵付け)や透かし彫り体験も。
佐世保市三川内本町343 →HPにジャンプ
 
させぼ四季彩館
[やきもの以外もオススメ!]三川内焼や銘菓など特産品を一堂に
佐世保の特産品を集めた物産センター。三川内焼や銘菓はもちろん、農産物や海産物など数多くそろっており、お土産選びに最適。「うつわ歴史館」を併設。
佐世保市三川内本町289‐1
 
ー うつわ歴史館
 【美術館・博物館】世界最古の土器・豆粒文土器の展示に
 佐世保市内で発掘された考古資料や現代の三川内焼まで、佐世保の「うつわ」
 の歴史を展示。泉福寺洞窟で発見された最古級の「豆粒文土器」のレプリカも。
 佐世保市三川内本町289-1 →HPにジャンプ
 
♡みかわち陶器市
【陶器祭・イベント】三川内焼の器が特設会場にずらり
三河内焼の窯元や商社のテントが30以上並び、日用品から高級な美術工芸品まで割安で販売。お買い物抽選会など、イベントも企画され、人気がある。
■例年10月
■三河内焼伝統産業会館前広場、三川内皿山
 

 

「三河内皿山」界隈

〜陶祖の高麗媼や今村弥次兵衛の子孫たちが分家・独立してできた陶の里へ〜

平戸洸祥団右ェ門窯
【窯元・工房】平戸菊花飾細工技法が有名の、宮内庁御用達
元禄3年(1690)開窯、陶祖・高麗媼(和名:中里エイ)の直系で、現在は18代中里太陽。染付、特に長崎県無形文化財指定の平戸菊花飾細工技法で知られる。
※ギャラリー併設
佐世保市三川内町889 →HPにジャンプ
 
平戸松山窯
【窯元・工房】伝統の献上唐子を継承、現代的な唐子も
朝鮮陶工で三川内焼の陶祖とされる高麗媼を祖とする窯元で、白磁と染付で知られる。中でも伝統の「献上唐子」を受け継ぐ。
※ギャラリー併設
佐世保市三川内町901 →HPにジャンプ
 
嘉泉窯
【窯元・工房】伝統を守る一方、モダンな器で知られる
慶長8年(1603)に金氏太右エ門が開窯、現在は15代金氏嘉一郎。伝統を守りつつ、オリジナルの「一葉」や、フォルムの美しい白磁の「ましろ」が人気。
※ギャラリー併設
佐世保市三川内町685 →HPにジャンプ
 
嘉久正窯
【窯元・工房】染付の七賢人をはじめ、現代的な器も
平戸藩御用窯の創業家の流れをくみ、4代目は絵付け名工で知られる。現在は7代目里見晴敏。伝統の絵柄「七賢人」が有名。
※ギャラリー併設
佐世保市三川内町689 →HPにジャンプ
 
五光窯
【窯元・工房】天保年間に屋号「陶閲館」を拝領、海外へも
寛永14年(1637)に藤本治左衛門が開窯。現当主は13代平戸藤祥。途絶えていた、極薄手の「卵殻手」の技法の再現で有名。
※ギャラリー併設
佐世保市三川内町710 →HPにジャンプ
 
陶祖神社/釜山神社
【名所・史跡】三川内焼の陶祖を祀る神社
三川内焼の陶祖の一人・今村弥次兵衛(如猿;開祖・今村三之丞の子)を祀る陶祖神社と、同じく陶祖の一人、朝鮮陶工・高麗媼(中里エイ)を祀る釜山神社。
佐世保市三川内町
 
三川内東窯跡/三川内西窯跡
【名所・史跡】江戸時代後期〜昭和初期まで稼働した登窯
東窯跡(金剛谷窯)は、全長120mで三河内最大規模の登窯。西窯跡(高麗窯)は全長100m。いずれも昭和初期に閉窯。現在は敷地壁に名残が見られるのみ。
佐世保市三川内町
 
今由製陶所窯跡
【名所・史跡】大正〜昭和にかけて稼働した石炭窯
薪窯からガス窯に移行する短い期間に稼働したレンガ造りの煙突・単窯。三川内山の歴史景観を残すため、全景が残る唯一の建造物として、修復・保存された。
佐世保市三川内町1070
 
♡みかわち焼はまぜん祭り
【陶器祭・イベント】三河内皿山の昔ながらの街並みで行う祭り
陶祖神社での祭礼と、三川内皿山の窯元めぐりが楽しめる祭り。通常は入れない工房の見学や絵付け体験などのイベントや、特設会場での展示即売会も。
■例年5月(GW)
■三川内皿山一帯
 


 

 

 
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④ その他スポットまとめ 〜佐世保市・長崎市、他


有名な窯業地以外にも、見逃せないスポットがちらほら!
三河内以外の佐世保や、長崎市、雲仙市の陶磁器関連スポットまとめ。見逃せない美術館や窯元なども県内にいくつか点在している。

葭ノ本窯跡 *長崎県指定史跡
【名所・史跡】平戸松浦藩の窯業の草創期を知る窯跡
三川内では最も古い窯で、磁器以前の岸岳系統の唐津焼を焼いたとされる。三川内焼の開祖・今村三之丞(朝鮮陶工・巨関の子)が開いたとも伝えられている。
佐世保市木原町587、他
 
現川焼 臥牛窯
【窯元・工房】現川焼の技術を守る唯一の窯元
慶長7年(1602)開窯、現当主は15代横石臥牛。12・13代の時に、すでに幻となっていた「現川焼」の再現・復興を志し、その技術は現在に引き継がれた。
※ギャラリー併設
佐世保市木原町1897-1 →HPにジャンプ
 
ポルセインミュージアム(ハウステンボス)
【美術館・博物館】シャルロッテンブルグ宮殿の磁器の間を再現
約3,000点の有田焼で埋め尽くされた「磁器の間」をはじめ、中国・有田・ヨーロッパの陶磁器や、輸出磁器として最盛期の古伊万里・柿右衛門を展示。企画展も。
※ギャラリー併設
佐世保市ハウステンボス町1-1 ハウステンボス ハーバータウン →HPにジャンプ
 
長崎歴史文化博物館
【美術館・博物館】亀山焼をはじめ、長崎のやきものを所蔵
約3,000点の有田焼で埋め尽くされた「磁器の間」をはじめ、中国・有田・ヨーロッパの陶磁器や、輸出磁器として最盛期の古伊万里・柿右衛門を展示。企画展も。
※ギャラリー併設
佐世保市ハウステンボス町1-1 ハウステンボス ハーバータウン →HPにジャンプ
 
現川焼陶窯跡 *長崎県指定史跡
【名所・史跡】伝世品も少なく、謎の多い現川焼の窯跡
元禄4年(1691)〜寛延元年(1748)頃のわずか60年間のみ、田中宗悦が創始した幻の現川焼の陶器窯。窯の上には窯観音もある。
※案内板あり
長崎市現川町521
 
雲仙窯
【窯元・工房】雲仙の火山灰を使った油滴天目を焼成
昭和10年(1935)頃、繁田百鑒済が開窯した雲仙焼。その後、石川靖峰が継承・開窯し、次代で現当主の石川照は雲仙中腹に登窯を築窯。
※ギャラリー併設 ※陶芸体験可(要予約)
雲仙市小浜町雲仙304 →HPにジャンプ
 

 


 
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