【44】熊本のやきもの情報

update:2024/08/13

 
熊本 〜復興の「小代焼」、伝統の「高田焼・天草」

INDEX
① 点在する小代焼さがし 〜南関町・荒尾市、嘉島町
② 熊本市内のやきもの探し 〜熊本市+益城町
③ 新旧の高田焼さがし 〜八代市・氷川町
④ 天草陶磁器の島めぐり 〜天草市・苓北町


 




① 点在する小代焼さがし 〜南関町・荒尾市、嘉島町


県内に窯元点在、小岱山麓で400年前から続く小代焼を探す!
まとまった集落はないが、古小代の里公園の周辺は数件集まっているのでオススメ。もしくは熊本市内の工芸館や祭などでチェックしてからがいいかも。

小代焼窯跡群 *熊本県指定史跡
ー 瓶焼窯跡・瀬上窯跡
【名所・史跡】近世の窯業を知る貴重な登窯と作業場跡
江戸時代の連房式登窯。瓶焼窯は小代焼の発祥と言われ、現存しているのは明和6年(1769)築窯。瀬上窯は天保7年(1863)築窯で、作業場跡も確認できる。
※覆屋を掛け、保存・公開
玉名郡南関町宮尾479-1 古小代の里公園
 
♡なんかん古小代の里 陶器・梅まつり
【陶器祭・イベント】小代焼窯元が一堂に集まる陶器市
公園内の約150本の梅花と荒尾玉名地域の窯元を中心に約20軒が集まる陶器市を楽しむ祭。陶芸体験や登窯の窯出し見学、飲食・物販コーナーなど、イベントも。
■例年3月
■古小代の里公園
 
小代焼 岱平窯
【窯元・工房】地元の土と釉薬、そして割竹式登窯で制作
初代坂井岱平が昭和45年(1970)開窯。小岱山の鉄分の多い陶土に、熊笹やワラ灰の釉薬、独自の割竹式登窯で焼成。現在は2代目の坂井博樹。
※ギャラリー併設
玉名郡南関町宮尾470 →Instaにジャンプ
 
小代焼 ふもと窯
【窯元・工房】2代目の作るスッリップウェアが人気
小代焼の名工といわれる井上泰秋と、2代目となる井上尚之の窯。6袋の登窯で焼成しており、中でも2代目のスリップウェアは人気が高い。
※ギャラリー併設
荒尾市府本古畑1728-1 →Instaにジャンプ
 
小代焼 太郎窯
【窯元・工房】独自の木灰・藁灰釉と薪による“色”が特徴
小代の土に登窯で焼成。独自の木灰釉・藁灰釉をつくり、中でも、青に発色する作品が特徴的。展示場での購入可。
※ギャラリー併設
荒尾市平山2560-17
 
小代焼 たけみや窯 近重治太郎有限会社
【窯元・工房】小代焼を昭和にはいって再興した窯元
初代・近重治太郎は、明治以降、急速に衰えた小代焼を再興、昭和6年(1931)に開窯。現在は3代目の近重 眞二。展示場での購入可。
※ギャラリー併設
上益城郡嘉島町北甘木2222 →HPにジ
 


 
 

熊本の人気お宿ランキング


 

② 熊本市内のやきもの探し 〜熊本市+益城町


県の中心部で、熊本のやきものを総まとめしよう!
旅の起点となる熊本市内には、観光にぴったりな工芸館が2カ所も。熊本の窯元は点在している場合が多いので、あらかじめ、こういう施設でチェックしよう。

くまもと工芸館
[やきもの以外もオススメ!]工芸品の販売の他、刃物工房や陶芸工房も
くまもと工芸協会の会員作品を展示販売。工芸士の実演コーナーや展覧会も。陶芸工房もあり、絵付けやろくろなどの体験も可。
熊本市南区川尻1-3-58 →HPにジャンプ
 
♡小代焼「春陶祭」
【陶器祭・イベント】小代焼窯元の会による展示販売
小代焼窯元の会(参加窯元11軒)による展示販売会。小代焼をまとめて見る機会は少なく、約2000点がそろう、このイベントは貴重。
■例年2月
■くまもと工芸館(熊本市南区)
→HPにジャンプ
 
熊本伝統工芸館
[やきもの以外もオススメ!]熊本県の伝統工芸品を展示販売、イベントも
小代焼や天草陶磁器などの陶磁器をはじめ、国および県の伝統的工芸品90品目を展示。企画展やワークショップも開催しており、販売コーナーも。
熊本市中央区千葉城町3-35 →HPにジャンプ
 
陶季
【ショップ・ギャラリー】手仕事の器のセレクトショップ・ギャラリー
1Fが器屋、2Fがギャラリー。器作りに定評がある、全国の人気陶芸家の器をいろいろ揃えており、個展も開催。店舗は古民家をリノベーションしている。
熊本市中央区黒髪3-11-2 →Instaにジャンプ
 
♡くらしの中の陶磁器フェア in 熊本
【陶器祭・イベント】九州の窯元・陶芸家を中心に全国から出店
九州エリアで最大規模の陶器市。地元の天草陶器や小代焼はもちろん、有田や波佐見、唐津、小石原焼などに加え、岐阜や京都・萩など全国の窯元・陶芸家が集う。
■例年9月
■グランメッセ熊本
→HPにジャンプ
 


 

 

 
 『熊本城超絶再現記』
 →Amazonにジャンプします

 
 巨大ジオラマでよみがえる本丸の全貌!
 城ファン、歴史ファンにはたまらない、熊本城の真の姿を深掘り
 

 
 

③ 新旧の高田焼さがし 〜八代市・氷川町


県内に3軒のみ、伝統と新しい高田焼を見に行こう!
肥後細川家の御用窯として始まった高田焼は、格調高い高麗青磁風の青磁象嵌が特徴。明治以降は宗家の上野窯を残して廃窯。昭和に新しく2軒が加わり、現在3軒。

高田焼 上野窯
【窯元・工房】400年以上の歴史、高田焼(八代焼)宗家
慶長7年(1602)に細川忠興の招聘により豊前国上野に開窯、細川の転封に伴い、八代に築窯。現在は12代と13代。自ら精製した土で作る青磁象嵌が特徴。
※ギャラリー併設
八代市日奈久東町174 →HPにジャンプ
 
八代市立博物館 未来の森ミュージアム
【美術館・博物館】見る機会の少ない八代焼(高田焼)を収蔵
江戸時代の八代焼(高田焼)の優品を収蔵。常設でも一部展示されている。松井文庫(旧八代城主松井家)もあり、展示替えをしながら、茶道などが展示される。
※長期休館中(2026年春まで)
八代市西松江城町12−35 →HPにジャンプ
 
高田焼 竜元窯
【窯元・工房】伝統とモダンを会わせ、独自の象嵌を制作
昭和62年(1987)開窯、2代目の江上晋は伝統に加え、これまでにはあまりなかった白磁象嵌。地元の土を採掘・精製して器作りをしている。
※要問い合わせ
八代郡氷川町網道858-2 →HPにジャンプ
 
肥後高田焼 伝七窯
【窯元・工房】モダンで使いやすい青磁象嵌の食器が人気
昭和38年(1963)開窯、伝統の青磁象嵌を現代的なデザインに昇華させた、使いやすい器を発表。緻密な伝統文様から、キャラクターのようなものまで多彩。
※ギャラリー・カフェ併設 ※陶芸体験可(要予約)
八代郡氷川町今229 →HPにジャンプ
 


 

 

 
 『地球の歩き方 天草』
 →Amazonにジャンプします

 
 天草だけの一冊!
 歴史や絶景、アクティビティなど、魅力満載
 

 
 

④ 天草陶磁器の島めぐり 〜天草市・苓北町


海に囲まれた美しい島で、人気の陶磁器を探そう!
良質な天草陶石を使って、江戸時代に村々で焼かれた磁器を、現在はそれらを総称して天草陶磁器と呼ぶ。そのため、現在も20軒以上の窯元が残るが、点在。

♡天草大陶磁器展
【陶器祭・イベント】天草の内外から多くの窯元が集まる陶器市
天草や熊本県内の窯元をはじめ、全国からも含めて100近くの窯元が出店。飲食や陶芸体験など、さまざまなイベントも用意される。
■例年11月
■天草市民センター・体育館
→HPにジャンプ
 
♡天草西海岸陶器市
ー 天草西海岸 春の窯元めぐり/天草西海岸 秋の窯元めぐり
【陶器祭・イベント】春秋の2回、窯元の工房が公開される祭
参加窯元をめぐり、購入できるイベント。スタンプラリーを実施し、各窯元では陶磁器販売だけでなく、農産物や植木など、さまざまな企画も用意される。
■例年5月(GW)・10月
■天草市・苓北町の各窯元
→HPにジャンプ
 
高浜焼 寿芳窯
【窯元・工房】代々、天草陶石を採掘、窯業を興した窯元
宝暦12年(1762)、高浜で代々庄屋で天草陶石の採掘事業をしていた上田家が肥前長与の陶工を招聘し、高浜村に開窯。
※ギャラリー・資料館併設 ※陶芸体験可(要予約)
天草市天草町高浜南598 →HPにジャンプ
 
丸尾焼
【窯元・工房】天草の地で、江戸時代から続く伝統の窯元
弘化2年(1845)開窯、現当主は5代目の金澤一弘。釉薬は3代目が創出したものを、現在まで忠実に守っている。全国的に有名な窯元で、来窯客も多い。
※ギャラリー併設
天草市北原町3-10 →HPにジャンプ
 
水の平焼 器峰窯
【窯元・工房】海鼠釉による、独特の色と深みが特徴
明和2年(1765)開窯、現当主は8代目の岡部祐一。初代より海鼠釉を受け継ぎ、その独特の色が特徴。食器だけでなく、茶器や花器も。
※ギャラリー併設
天草市本渡町本戸馬場2004
 
内田皿山焼
【窯元・工房】江戸時代の内田皿山焼を復元した窯元
昭和45年(1970)開窯。古陶の陶片からその技法を研究し、江戸時代初期に焼かれていた「内田皿山焼」再現。現在は2代目とともに活躍。
※ギャラリー併設
天草郡苓北町内田554-1 →HPにジャンプ
 

 


 
→ ページトップに戻る
 
オススメ関連記事
◎全国の主な「窯業地」リスト
◎全国の「陶磁器が多い」美術館リスト
◎全国の主な「古窯跡」リスト