やきもの評論・随筆・伝記-3 深く掘り下げる「陶芸評論・陶芸家論」

update:2024/11/12

近代に入り、西洋的なファインアートという概念が入ってきて、「陶芸家」が誕生しました。それに伴い、それらを評論する人も現れ、現在ではさかんになっています。ここでは陶芸・陶芸家を論評した本を集めました。
 
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現代陶芸論
歴史ある日本の陶磁史の中で、20世紀に登場した「現代陶芸」に焦点をあて、その定義と基準を示し、「鑑賞主体のうつわ」「具象的陶芸」「自由造形的陶芸」「用途の陶芸」の4つに分類して紹介する。
■外舘和子【著】
 工芸評論家、工芸史家。茨城県近代美術館・茨城県陶芸美術館などの学芸員を歴任。

 
 
■阿部出版
■2023/06刊
■A5判 272P
 

 
 


 
現代陶芸家の肖像
伝統からクラフト、オブジェ系、人間国宝まで陶芸家66名の、『炎芸術』編集長の取材記事をまとめた一冊。
■松山龍雄【著】
 『炎芸術』『版画芸術』編集長を経て、両紙の編集主幹。

 
 
■阿部出版
■2022/03刊
■A5判 564P
 

 
 


 
世界を魅了する日本の現代陶芸
NYのアートディラーである著者による、日本人だけが知らない“日本の現代陶芸の真実”。アメリカのアートシーンにおける日本の現代陶芸について語る。
■ジョーン・B・マービス【著】
 日本近現代陶芸のディーラー。美術館やコレクターのアドバイザーとしても有名。

 
 
 
■光村推古書院
■2019/10刊
■B5変形判 176P
 

 
 


 
陶芸考 現代日本の陶芸家たち
陶芸の未来を探る―現代美術と陶芸の世界を行き来する著者ならではの全く新しい陶芸批評論集。柳原睦夫論、鯉江良二論、原憲司論、隠崎隆一論、秋山陽論、他。
■清水穣【著】
 美術評論家、写真評論家、同志社大学教授。

 
 
 
■現代思潮新社
■2016/12刊
■B6判 165P
 

 
 


 
日本近現代陶芸史
工芸評論家・外舘和子による、日本の近現代陶芸史。幕末から現代まで、約150年の展開を初めて本格的に体系化する。陶芸をはじめ、工芸に興味のある読者には必携の一冊。
■外舘和子【著】
 工芸評論家、工芸史家。茨城県近代美術館・茨城県陶芸美術館などの学芸員を歴任。

 
 
■阿部出版
■2016/05刊
■A5判 671P
 

 
 


 
陶芸のジャポニスム
欧米で一大ブームを巻き起こした「陶芸のジャポニスム」。海を越えた日本陶磁や陶器書を手がかりに、美意識や造形が大きく転換・深化していくプロセスを跡づけ、グローバルな芸術文化史を描き出した一冊。
■今井祐子【著】
 美術史家、福井大学国際地域学部准教授。専門はセーヴル磁器、ジャポニズム。

 
 
■名古屋大学出版会
■2016/11刊
■A5判 742P
 

 
 





 


 
有田焼百景 有田焼創業400年 保存版
陶芸家、窯元、商社、愛好家、研究者、行政の首長、イベントプロデューサーも含め、その道を究めた一流の人々による寄稿や談話、詩、エッセイと有田磁器の口絵カラーを収録。
■有田焼継承プロジェクト【編】

 
*古本でもオススメ*
■ラピュータ
■2016/04刊
■A5判 376P
 

 
オススメ関連書籍→「古今 有田焼の本」特集


 
現代陶芸の造形思考
現代陶芸論―近代工芸の歴史の中で、現代陶芸の基調、富本憲吉の「立体の美術」、熊倉順吉の造形思考、森野泰明「WORK」シリーズ論など、現代陶芸・工芸論13編と、陶芸作家論43編を収録。
■金子賢治【著】
 近現代工芸史家。東京国立近代美術館工芸課長、茨城県陶芸美術館長などを歴任。

 
 
*古本でもオススメ*
■阿部出版
■2001/12刊
■A5判 550P
 

 
 






 
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