やきもの評論・随筆・伝記-5 専門家による「古陶磁の研究書」
update:2024/11/12
古陶磁の研究は、美術工芸史や文化史、考古学などさまざまな分野の研究者が行っています。ここでは、そんな研究者たちによる専門書籍を集めました。骨太で読み応え満載です。
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猿投「青瓷」から読み解く 宋「青磁」の謎
猿投青瓷の再現に挑む著者が経験やデータ分析に基づき、青磁の釉石の真相に迫る「古代陶芸瓷論」。
■大石訓義【著】
陶芸家。古代〜中世の古窯の研究を進め、猿投青瓷の再現などで展覧会を開催。
■東京図書出版
■2020/10刊
■A5判 112P
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井戸茶碗の真実 いま明かされる日韓陶芸史最大のミステリー
発掘調査による科学的解析と資料研究、そして韓国人陶芸家の経験によって、謎の多い井戸茶碗の製作時期、場所、用途など、多角的なアプローチから謎の名碗の真実に迫った一冊。
■趙誠主【著】
韓国の陶芸家。1980年代より日本各地でも個展を開催。
■多胡吉郎【訳】
■影書房
■2019/08刊
■B6判 197P
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「千種」物語 二つの海を渡った唐物茶壼
13、4世紀頃に中国から東シナ海を渡って日本に伝わり、「千種」の銘を与えられ、名物となった。それは21世紀に太平洋を渡り、アメリカのフリーア美術館へ。唐物茶壺「千種」の歴史的な変遷をつづる。
■竹内順一【編】
陶磁史・茶道美術史家。東京藝術大学名誉教授。永青文庫理事。
■岡佳子【編】
日本文化史・陶磁史研究家、大手前大学教授。専門は京焼、特に仁清の研究。
■思文閣出版
■2016/12刊
■A5判 247P
備前焼茶道具の研究
伝世資料、出土史料、茶会記などの文献資料から、備前焼茶道具の編年作業を行い、侘び茶の道具としての展開と位置づけ、さらには茶の湯における美を明らかにした意欲作。
■下村奈穂子【著】
美術史家。根津美術館学芸員。
■法蔵館
■2016/03刊
■A5判 344P
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福岡市美術館叢書
筑前高取焼の研究
高取焼の伝世品の精査や、最新の考古学発掘調査・文献史料の分析的考証を行い、謎多い高取焼を包括的に再検証し、いまだ解明されていない高取焼の実像を実証的体系的に提示。
■尾崎直人【著】
東南アジア陶磁・日本近世陶磁の研究家。福岡市美術館学芸員。
■福岡市文化芸術振興財団
■2013/04刊
■B5判 303P
京焼 伝統と革新
京焼の専門家である著者が、研究生活50年の集大成として上梓。京焼のはじまりから発展、江戸時代の名高い陶工から近現代の陶芸家まで、京焼にまつわる論考を厳選してまとめた本。
■中ノ堂一信【著】
工芸文化史研究家。東京国立近代美術館研究官などを経て、京都造形芸術大学教授。
■淡交社
■2018/08刊
■A5判 328P
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