特集★「古今 京焼の本」
update:2024/11/13
京都で本格的にやきものがはじまったのは江戸時代以降。日本の長いやきものの歴史の中では比較的新しいほうですが、一方で、野々村仁清や尾形乾山、仁阿弥道八、奥田穎川、青木木米など、次々と名高い陶工を輩出しているのも特徴的です。現在も、伝統ある陶家以上に、新しい陶芸家たちが次々と開窯しており、常に進化続ける窯業地です。
江戸時代から現代まで、京焼の写真集・作品集
仁清 金と銀
御室窯における作風の展開をたどりつつ、多岐にわたる作例の中でも特に金彩や銀彩を施した色絵陶器を中心に紹介。MOA美術館のリニューアル3周年記念特別展「仁清 金と銀」2019年秋の公式図録。
■西田宏子【著】
東洋陶磁史研究家。東京国立博物館を経て、根津美術館顧問。著作多数。
■岡佳子【著】
日本文化史・陶磁史研究家、大手前大学教授。専門は京焼、特に仁清の研究。
■MOA美術館【編】
■淡交社
■2019/11刊
■B5判 191P
乾山 琳派からモダンまで
MIHO MUSEUM「琳派のやきもの 乾山」展公式図録兼書籍。MIHO MUSEUMの乾山コレクションを通じて、尾形光琳の実弟で、江戸時代を代表する陶芸家として知られる尾形乾山(1663~1743)の魅力に迫る一冊。
■畑中章良【監修】
陶磁器研究家。MIHO MUSEUM開設に携わり、現在は同館学芸部長。
■岡野智子【編】
日本美術史家、特に琳派を中心とした絵画・工芸。細見美術館上席研究員。
■他
*古本でもオススメ*
■求龍堂
■2015/11刊
■B5判 157P
竹中浩 陶藝作品集
李朝の心を京焼に昇華させた 京都府指定無形文化財「陶芸」保持者 竹中浩 白磁陶藝の神髄。壺は瓶、皿の他、硯や水滴などの文房具など、50年以上にわたる竹中浩の陶芸作品のすべて。
■竹中浩【著】1941〜2024
陶芸家、人間国宝の近藤悠三に師事。1996年に京都府無形文化財指定。
■シングルカツト
■2017/05刊
■A4判 182P
村田森 二十四節気
京焼の人気陶芸家・村田森の作品集。二十四節気をテーマに作陶、その392点の作品を収録、スケッチやインタビューなども収録。
■村田森【著】
古色とモダンを感じる染付などが人気の京都の陶芸家。
■Kaikai Kiki
■2023/03刊
■B5判 492P
写真とたっぷりの解説で京焼を愉しむ本と雑誌
窯別ガイド 日本のやきもの 京都
京焼の名品鑑賞をはじめ、製作工程や歴史と技法、使う楽しみなど、京焼の魅力と特徴をカラー写真と解説で存分に紹介。また京焼Q&Aや名品が見られる京都市内の博物館や美術館、陶器市の情報も。
■岡佳子【著】
日本文化史・陶磁史研究家、大手前大学教授。専門は京焼、特に仁清の研究。
*古本でもオススメ*
■淡交社
■2003/08刊
■A5判 128P
京焼 伝統と革新
京焼の専門家である著者が、研究生活50年の集大成として上梓。京焼のはじまりから発展、江戸時代の名高い陶工から近現代の陶芸家まで、京焼にまつわる論考を厳選してまとめた本。
■中ノ堂一信【著】
工芸文化史研究家。東京国立近代美術館研究官などを経て、京都造形芸術大学教授。
■淡交社
■2018/08刊
■A5判 328P
炎芸術 no.154 特集:みやびなる京焼
京焼の伝統と現代の個性を表現する現代作家と、野々村仁清や尾形乾山などの江戸時代の名工を紹介。
【掲載作家】滝口和男・植葉香澄・空女・今井眞正、宮川真一、九世高橋道八、他
■『炎芸術』編集部【編】
■阿部出版
■2023/05刊
■A4判 174P
炎芸術 no.127 特集:京焼の新世紀
多様な展開を見せる京都の陶芸を、主に50代以下の作家の作品を通して紹介。
【掲載作家】植葉香澄・加藤清和・清水志郎・福本双紅、四代諏訪蘇山・村田匠也・今井完眞、他
■『炎芸術』編集部【編】
■阿部出版
■2016/08刊
■A4判 155P
陶工房 no.91 特集:近畿陶芸界のトップランナー 京都オリジンの現代作家たち
香川に育つ「陶の多面体」」 と題して、第一線で活躍する陶芸作家を取材し、その作陶と作品の特徴を紹介。稲崎栄利子、及川みのる、栗原 慶、村尾一哉、上野剛児、田淵太郎を取材。
■『陶工房』編集部【編】
■誠文堂新光社
■2018/11刊
■A4判 120P
なごみ 2023年05号 特集:歴代からいまへ 永樂家が創る京焼の美
茶人からひときわ愛される永樂家歴代の華やかな作品を振り返る。十八代永樂善五郎インタビューも必見。
■『なごみ』編集部【編】
■淡交社
■2023/05刊
■B5判 128P
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