特集★「茶碗の本」

update:2024/11/13

日本におけるやきもの歴史は長いが、愛好品として特別視されるようになったのは、室町時代の茶の湯の隆盛から。中でも茶碗は、千利休や古田織部がプロデュースし、新しい国焼茶碗のブームを作りました。昭和には巨匠たちが「桃山復興」を謳って茶器を作り、さらに現在も数多くの作家たちが茶碗に挑戦しています。

 

写真とたっぷりの解説で「茶碗」を愉しむ本

 

 
 
ニッポンの名茶碗100 原寸大図鑑
国宝6碗、重文20碗、重要美術品5碗を含む100碗。すべて美術館所蔵で個人蔵はないということで、公開のタイミングを狙えば、すべて実物を見ることも可。全てカラー原寸大で掲載もうれしい。
■小学館【編】

 
■小学館
■2020/06刊
■B5判 240P
 

 


 
すぐわかる 茶の湯の名品茶碗【改題版】
名品茶碗80点の見どころを、形・高台・釉・文様などのポイントごとに解説。天目や長次郎、美濃など各ジャンルの茶碗の特徴、名の由来、歴史が簡潔・明解に整理された、茶碗の表現の豊かさに触れる一冊。
■矢部良明【著】
 陶磁史・茶道史研究家。東京国立博物館工芸課課長人間国宝美術館館長など歴任。

 
 
 
*ロングセラー*
■東京美術
■2006/11刊(初版2004)
■A5判 143P
 

 


 
茶の湯の茶碗 第一巻 唐物茶碗
曜変を含むさまざまな唐物天目(油滴・建盞・玳玻盞・灰被・黄天目など)や、白磁・青磁・絵高麗・染付・祥瑞・宋赤絵、安南、宋胡録、島物、阿蘭陀など。
■徳留大輔【責任編集】
 陶磁研究家、出光美術館学芸員。専門は中国陶磁、陶磁考古学など。
■赤沼多佳【監修】
 茶陶・陶磁器研究家。東京国立博物館、茶道資料館を経て、三井記念美術館参事。
■竹内順一【監修】
 陶磁史・茶道美術史家。東京藝術大学名誉教授。永青文庫理事。
■谷晃【監修】
 茶の湯文化史研究家。野村美術館館長。茶の湯や日本文化史に関する著作多数。

 
 
 
■淡交社
■2021/06刊
■B5判 464P
 

 
 


 
茶の湯の茶碗 第二巻 高麗茶碗
数多の高麗茶碗の中から、伝世する選りすぐりの110碗を取り上げ、分類別にその特徴と見どころを語る。
■降矢哲男【責任編集】
 京都国立博物館研究員。専門は陶磁史、中世考古学など。
■赤沼多佳【監修】
 茶陶・陶磁器研究家。東京国立博物館、茶道資料館を経て、三井記念美術館参事。
■竹内順一【監修】
 陶磁史・茶道美術史家。東京藝術大学名誉教授。永青文庫理事。
■谷晃【監修】
 茶の湯文化史研究家。野村美術館館長。茶の湯や日本文化史に関する著作多数。

 
 
■淡交社
■2023/02刊
■B5判 464P
 

 
 


 
茶の湯の茶碗 第三巻 和物茶碗I
桃山時代から江戸時代前期に焼かれた、瀬戸や美濃、唐津、高取、薩摩、上野、萩、信楽、備前の茶碗102碗を紹介。
■重根弘和【責任編集】
 岡山県立博物館学芸員。専門として中世以降の備前焼研究など。
■赤沼多佳【監修】
 茶陶・陶磁器研究家。東京国立博物館、茶道資料館を経て、三井記念美術館参事。
■竹内順一【監修】
 陶磁史・茶道美術史家。東京藝術大学名誉教授。永青文庫理事。
■谷晃【監修】
 茶の湯文化史研究家。野村美術館館長。茶の湯や日本文化史に関する著作多数。

 
 
■淡交社
■2022/02刊
■B5判 464P
 

 
 


 
茶の湯の茶碗 第四巻 和物茶碗II
江戸時代の京焼の茶碗60碗と、これまであまり知られていない地方の窯や陶工が制作した、和物(国焼)茶碗40碗を紹介。
■梶山博史【責任編集】
 美術史・日本陶磁史家。兵庫陶芸美術館、中之島香雪美術館を歴任。
■赤沼多佳【監修】
 茶陶・陶磁器研究家。東京国立博物館、茶道資料館を経て、三井記念美術館参事。
■竹内順一【監修】
 陶磁史・茶道美術史家。東京藝術大学名誉教授。永青文庫理事。
■谷晃【監修】
 茶の湯文化史研究家。野村美術館館長。茶の湯や日本文化史に関する著作多数。

 
 
■淡交社
■2022/06刊
■B5判 480P
 

 
 


 
茶の湯の茶碗 第五巻 樂茶碗
樂家歴代16人と田中宗慶・本阿弥光悦の作品を中心に、玉水焼・大樋焼の作品を含め、楽焼の茶碗120碗を紹介。
■樂直入【責任編集】
 15代樂吉左衞門(直入)。東京芸術大学美術学部彫刻科卒業。
■赤沼多佳【監修】
 茶陶・陶磁器研究家。東京国立博物館、茶道資料館を経て、三井記念美術館参事。
■竹内順一【監修】
 陶磁史・茶道美術史家。東京藝術大学名誉教授。永青文庫理事。
■谷晃【監修】
 茶の湯文化史研究家。野村美術館館長。茶の湯や日本文化史に関する著作多数。

 
 
■淡交社
■2021/09刊
■B5判 495P
 

 
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炎芸術 no.137 特集:茶人・千宗屋と現代の茶碗
次代の茶道をけん引する、武者小路千家15代家元後嗣である千宗屋が語る、現代の茶碗に求めるもの。【掲載作家】黒田泰蔵、川瀬忍、金重有邦、樂篤人、三原研、他
■『炎芸術』編集部【編】

 
 
 
■阿部出版
■2019/02刊
■A4判 166P
 

 





 

写真とたっぷりの解説で「樂茶碗」を愉しむ本と雑誌

 

 
定本 樂歴代 宗慶・尼焼・光悦・道樂・一元を含む【改訂新版】
樂家歴代の全貌を紹介する、定本と呼ぶべき充実の内容。樂美術館所蔵作品を中心に約200の代表作を掲載し、茶の湯とともに400年以上の歴史を重ねた樂家の、記念すべき作品集。
■樂吉左衞門【著】
 樂焼15代樂吉左衞門(直入)。東京芸術大学美術学部彫刻科卒業。
■樂篤人【著】
 2019年に16代樂吉左衞門を襲名。東京造形大学彫刻科卒業。

 
*ロングセラー*
■淡交社
■2013/11刊
■B5判 327P
 

 
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愛蔵版 茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術
東京と京都の国立近代美術館で開催された「茶碗の中の宇宙」展図録。樂焼450年、初代長次郎から次期十六代樂篤人まで、137作品を掲載。重要文化財、利休が所持した茶碗も収録。
■樂吉左衞門【著】
 樂焼15代樂吉左衞門(直入)。東京芸術大学美術学部彫刻科卒業。
■松原龍一【著】
 工芸などの美術史家。京都国立近代美術館副館長を経て、広島市立大学客員教授。

 
*古本でもオススメ*
■講談社
■2017/07刊
■B5判 256P
 

 
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観じる名碗 樂家相伝の美
十五代樂吉左衞門が各界トップの知者と、茶碗のこと、伝統のこと、長次郎のことなど、さまざまな視点で語り合った初めての対談集。坂東玉三郎、中田英寿、坂本龍一、中谷美紀、小山薫堂など。
■樂吉左衞門【著】
 樂焼15代樂吉左衞門(直入)。東京芸術大学美術学部彫刻科卒業。

 
 
■世界文化社
■2018/11刊
■B5判 168P
 

 
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樂と萩
茶陶の最高峰である樂焼と萩焼の、それぞれの伝統ある陶家の現当主自らその系譜と基本を解説。さらに、樂吉左衞門さんが轆轤をひねり、坂倉新兵衛さんが手で捏ねた100碗を誌上公開。
■樂吉左衞門【著】
 樂焼15代樂吉左衞門(直入)。東京芸術大学美術学部彫刻科卒業。
■板倉新兵衛【著】
 萩焼15代板倉新兵衛(一渓)。東京芸術大学院陶芸専攻修了。

 
*古本でもオススメ(電子版あり)*
■世界文化社
■2014/09刊
■B5変型判 208P

 
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炎芸術 no.139 特集:新しき「楽」茶碗
創始者・樂家初代の長次郎、自由なアーティストの光悦、さらに近代の数寄者や現代作家たちの樂を紹介。
【掲載作家】長次郎、本阿弥光悦、川喜田半泥子、杉本玄覚貞光、他
■『炎芸術』編集部【編】

 
 
■阿部出版
■2019/08刊
■A4判 156P
 

 
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写真とたっぷりの解説で「天目・高麗茶碗」を愉しむ本と雑誌

 

 
天目 中国黒釉の美
国宝「油滴天目」、重文「木葉天目」など大阪市立東洋陶磁美術館所蔵品に個人所蔵品を加えた24点を収録。
■大阪市立東洋陶磁美術館【編】

 
 
■中央公論美術出版
■2020/06刊
■B5判 192P
 

 
 


 
炎芸術 no.131 特集:現代の天目
国宝や重要文化財の「天目」の名品から、それを目指して新しく生み出した現代作家の天目作品まで紹介。【掲載作家】桶谷寧、九代長江惣吉、林恭助、今泉毅、木村盛康、鎌田幸二、木村宜正、古川剛、他
■『炎芸術』編集部【編】

 
 
*古本でもオススメ*
■阿部出版
■2017/08刊
■A4判 164P
 

 


 
高麗茶碗 茶人に愛された名碗の誕生
茶を飲むに適当な形、手に取るとすっぽりと掌に包み込まれるような大きさと重さ、抹茶の緑がほどよく対比する色。これら三条件を満たす高麗茶碗の全貌を韓国と日本の二つの眼で解き明かす一冊。
■谷晃【著】
 茶の湯文化史研究家。野村美術館館長。茶の湯や日本文化史に関する著作多数。
■申翰均【著】
 韓国の陶芸家、父・申正煕は韓国で最初に高麗茶碗を再現した、著名な陶芸家。

 
 
 
*ロングセラー*
■淡交社
■2008/02刊
■B5判 159P
 

 


 
わかりやすい 高麗茶碗のはなし
高麗茶碗には様々な呼称(分類)があり、その種類は20種以上。その分類を整理して、特徴や見所、呼称の由来などを紹介。また高麗茶碗の歴史や基礎、日韓両国における「写しもの」の制作についても。
■谷晃【著】
 茶の湯文化史研究家。野村美術館館長。茶の湯や日本文化史に関する著作多数。

 
 
 
*古本でもオススメ*
■淡交社
■2014/02刊
■A5判 183P
 

 


 
井戸茶碗の真実 いま明かされる日韓陶芸史最大のミステリー
発掘調査による科学的解析と資料研究、そして韓国人陶芸家の経験によって、謎の多い井戸茶碗の製作時期、場所、用途など、多角的なアプローチから謎の名碗の真実に迫った一冊。
■趙誠主【著】
 韓国の陶芸家。1980年代より日本各地でも個展を開催。
■多胡吉郎【訳】

 
 
■影書房
■2019/08刊
■B6判 197P
 

 
 


 
別冊『炎芸術』 高麗茶碗 井戸・粉引・三島
井戸、粉引、三島など、挑戦半島で焼かれた高麗茶碗の名品をはじめ、日本の近現代作家の高麗茶碗を紹介。さらに現代作家の高麗茶碗の技法、高麗茶碗の名品を所蔵する美術館も。
■『炎芸術』編集部【編】

 
 
 
 
■阿部出版
■2019/09刊
■A4変形判 155P
 

 


 
炎芸術 no.122 特集:高麗茶碗の古典と現代
現在に残る高麗茶碗と、現代の高麗茶碗を創造する陶芸家たちとその作品を紹介。
【掲載作家】中村康平・辻村史朗・田中佐次郎・梶原靖元・武末日臣・丸田宗彦・吉野桃李、他
■『炎芸術』編集部【編】

 
 
 
■阿部出版
■2015/05刊
■A4判 151P
 

 






 
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