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【カテゴリー:伝統的なイメージ】2015年3月4日更新

 写しは伝統の継承である

 今回は“写し”がテーマです。コピーなんて言葉は使わないでください。ここでは、伝統の写しです。
江戸時代、京都では野々村仁清や尾形乾山が登場し、あっという間に京焼を全国的な一流ブランドに押し上げました。そのため、その後登場する優れた陶工たちも、次々と「仁清写し」や「乾山写し」を作っています。もちろん、中には粗悪品と言わざるを得ない大量生産のコピー商品もありますが、江戸後期の名工・仁阿弥道八による「乾山写し」などは、それ自体がすでに一級の古美術品となっています。
 仁清・乾山に並んで、江戸時代にすでに写しが作られていた人物が本阿弥光悦です。本業は刀剣の鑑定をする名家でしたが、陶芸をはじめとすつ諸工芸や書画に通じ、まさにマルチな才能を発揮した芸術家でした。

 優れた人物や作品に対する憧れや尊敬の念は今も昔も変わりません。本物はこの世に1つしかなくても、また貴重すぎて、手に触れることも許されなくなっても、すぐれた「写しもの」があることで、名作を楽しむことができるのです。それでは、ここでは良質の「写しもの」をピックアップしてみましょう。


 岐阜多治見の蔵珍窯当主・小泉蔵珍は、熱海のMAO美術館の依頼により、重要文化財『金銀菱色絵重茶碗 仁清作』の写しをしました。その蔵鎮窯による『筒茶碗一双 金銀菱紋 重ね茶碗)』は、まさに仁清写しの本格派です。
 この有名な色絵茶碗は、古さを全く感じさせない優れたデザイン性を持っており、それを丁寧に写した茶碗も、実際に使ってこそ魅力を増す逸品でしょう。

 次は、光悦写し。名古屋市博物館所蔵の『黒楽茶碗《時雨》光悦作』を京都の3代佐々木昭楽が写したもの。昭楽は、光悦だけでなく、長次郎を始めとする楽歴代の茶碗の再現を試みており、2013年に海老蔵が主演した映画『利休にたずねよ』では、この方の茶碗を長次郎茶碗として使用しています。
 茶人としても名高い光悦が作った茶碗を、肌の質感までこだわって作られたものです。手の中にいれて楽しんでみてください。

 3つめは、乾山写し。仁阿弥道八や近代の北大路魯山人も写した図であり、京焼の伝統的な意匠の一つと言っても良いでしょう。雪笹のモチーフにした作品はいろいろありますが、中でも仁阿弥道八の『銹絵雪笹文手鉢』は有名です。ちなみに本歌は『銹絵雪笹向付 乾山作』。大阪の湯木美術館にあります(常設ではありません)。
 作り手の伏原博之の京焼は、手仕事にこだわった本格派として人気の器です。器表面に散らした雪化粧は、手づくり故に同じものが一つとしてなく、それぞれの雪景色を見せています。


 「写し」という奥深い世界。
美術館に本物を見にいくのも良いですが、自宅に伝統を受け継いだ現在の作り手のものを愛でるのもよいものです。

























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