サントリー美術館は「生活の中の美」を基本テーマとし、絵画、陶磁、漆工、染織など日本の古美術から東西のガラスまで、収集している美術館です。陶磁器の名品も多いのですが、同館は常設展示はなく、原則として企画展に合わせて展示され […]
井戸茶碗、高麗茶碗は日本における茶の湯の最高峰。 茶の湯の愛好家も、陶磁器の愛好家も、歴史愛好家も、井戸茶碗というと特別な響きがあるのではないかと思います。 関連書もいろいろと発刊されていますが、韓国人研究者のものはあま […]
では、黒の最後に、ちょっとおまけになりますが、黒の磁器の話も追記しておきましょう。 今回は短くてすみません。 ◎おまけの黒磁 おまけ扱いして恐縮ですが、別項にするほどでもない…というのが本音。 ですので、黒の磁器のご紹介 […]
さて、黒いやきものの話のつづきです。 前項では、ギリシアや中国の有名な黒をいくつかあげましたが、ここでは日本のものをあげましょう。 日本も結構古くから、黒い器が人気だったようです。 ◎日本の黒秞陶器 日本では黒い器は桃山 […]
陶磁器の「黒」……なんだか、モダンなイメージがありますか? しかし「黒という意匠」は古くから試みられてきました。今も昔も、粋なイメージが黒ですね。 ちなみに、前回の白については、「磁器」から話を始めましたが、今回の黒は「 […]
白の器の代表、「白磁」の話をしていきましょう。素地そのものが白いので、割れた陶片をみても、中まで白いのが白磁です。 ◎白磁の誕生〜中国 白磁の歴史は中国から。6世紀には作られていましたが、初期の白磁は、現代なら白磁と呼ぶ […]
前回は割竹式登窯の登場を書きました。しかし、その窯の形式は九州に留まってあまり広がらず、同じ登窯でも別の構造のものが登場します。これが、「連房式登窯(れんんぼうしきのぼりがま)」です。 連房式登窯は全国各地の窯業地に広ま […]
日本をはじめ、東洋古美術のコレクションで名高い根津美術館。 その中でも、茶陶(茶の湯に使う器)は有名です。 その同館が誇るコレクションに、全国から名品・優品を集めた特別展が開催中です。 特別展「新・桃山の茶陶」 10月2 […]
今回はやきもの戦争以後の窯の話です。 このエッセイでも時々でてくる「やきもの戦争」。豊臣秀吉が行った文禄・慶長の役(1592〜93, 97〜98)の別名です。当時、茶の湯における侘び寂が盛んになるにつれ、戦国武将の間でも […]
さて、窯の話は、大量生産へと進む、中世窯へと移っていきます。 鎌倉・室町時代と進むにつれ、庶民レベルまで陶器が使われるようになります。やきもの史における中世の三大器種が壺(つぼ)・甕(かめ)・擂鉢(すりばち)です。どれも […]