近代巨匠のすごみ…「北大路魯山人」展

update:2019/09/17

信楽焼で有名な、滋賀県の信楽町にある「信楽県立陶芸の森」は、丘の上にあり、全体が陶芸散策を楽しめる施設となっています。
中でも、陶芸館(陶芸美術館)は、さまざまな展覧会を行っており、信楽焼のみならず、近現代、世界の陶芸など、意欲的なテーマの企画が多いことで、ファンの注目を集めて続けています。
 
現在は、9月14日から始まった北大路魯山人展です。
大人気の魯山人ですが、さらに陶芸の森が企画する魯山人展ということで、注目です。
 
没後60年 特別展
北大路魯山人 古典復興-現代陶芸をひらく-
会期:2019年9月14日〜12月01日
会場:滋賀県立陶芸の森 陶芸館
滋賀県甲賀市信楽町勅旨2188-7
https://www.sccp.jp/
 
魯山人は、中国・朝鮮・日本の古陶磁を復興させ、さらに独自性を打ち出し、「料理の着物」として陶芸を昇華させていった陶芸家であり、アートプロデューサーのような存在です。中国の宋代を想起させる染付があったり、京焼のような色絵があったり、他にも備前や志野など、魯山人の作陶の幅は非常に広く、名品も数知れず。。。
 
本展では、その魯山人だけでなく、同時代の陶芸家作品、さらには中国・朝鮮・日本の古陶磁の名品も合わせて展示するという試みを行っています。
魯山人と古陶磁を一緒に見られる機会、魯山人と八木一夫を一緒に見られる機会もなかなかないだろうと思います。
それだけでも、十分に足を運ぶ価値があるでしょう。
 
また、信楽の秋はイベントも目白押し。会期中には、下記の様なイベントも開催されます。
 
9月21〜23日
信楽セラミック・アート・マーケット2019 in 陶芸の森
 
10月12〜14日
信楽陶器まつり https://www.shigaraki-matsuri.com/
 
11月16〜17日
しがらき森のクラフトフェスタ 滋賀県立陶芸の森
 
…信楽を回るなら、レンタサイクルがおすすめです!
ぜひ、1日信楽を楽しんでください。
 
ゆったり楽しみたい美術館ですね。
  
  
追記。。。展覧会のスケジュール一覧はこちら

追記2。。。今年6月に発刊された魯山人の本。いいです。

 

 
 『永遠なれ 魯山人』別冊 太陽
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 北大路魯山人没後60年記念
 よくまとまっていて、万能な1冊