update:2018/06/06
「やきもの紀行」のジャンルでは、「私的六好窯」を連載してきましたが、今日からは、陶芸が充実の美術館に焦点を当てようと思います。
第1弾は関東圏から。
茨城県陶芸美術館
茨城県笠間市笠間2345(笠間芸術の森公園内)
http://www.tougei.museum.ibk.ed.jp/
まずはロケーション。
笠間焼や笠間稲荷(日本三大稲荷の1つ)で知られる笠間市にある「笠間芸術の森公園」の中にあります。この公園は広く、美術館の他にも、工芸品のシッピングや体験教室などが楽しめる「笠間工芸の丘KASAMAクラフトヒルズ」や、技術者育成を目的とした「茨城県立笠間陶芸大学校」、さらには野外ステージやイベント広場などなど、広大な敷地内に、さまざまな施設が点在しています。
一方で、アクセスが不便なのは残念な点。
基本的に、最寄り駅の「笠間駅」からの徒歩はけっこう大変です(歩けない距離ではありませんが、タクシーがおすすめ)。
また、都内から来るなら、上野から出る特急「スーパーひたち」が停まる「友部駅」からバス「笠間市内観光周遊バス」やタクシーを利用するという方法もあります。
・・・友部で乗り換え笠間駅に行くのがセオリーですが、本数が多くないので、バスのほうは早い場合もあります。いずれにしても、バスも電車も事前に運行表のチェックをオススメします。
ちなみに、友部からのタクシーは一番楽ですが、お金は一番かかります。。。
一番は、車での移動です。
美術館に行くのはもちろん、笠間稲荷や笠間日動美術館、さらに美術館周辺のギャラリーなどを散策することを考えるにしても、徒歩での移動なら、ウォーキングになれている人ではないと厳しいですから。
さてロケーションの説明が長くなりましたが、本題の美術館の紹介をしましょう!
「陶芸美術館」の名の通り、茨城県にゆかりのある陶磁器を収集・展示している美術館です。年に数回、特別展も企画されていますが、その多くが陶芸あるいは工芸の企画が中心であり、全国的にも注目を集めるものも少なくありません。
もちろん、特別展・企画展の他に、常設展示もあります。
特筆すべきは、茨城県ゆかりの作家の作品の収集。
文化勲章を受章した近代陶芸の巨匠・板谷波山や、人間国宝だった故・松井康成などが常に展観できる数少ない美術館です。
他にも、ミュージアムショップやレストランなどもあり、この美術館だけで、ゆったりとした時間を過ごすことができるでしょう。
周囲にも観光スポットはありますが、陶芸ファンならぜひ、たっぷり時間に余裕をもって、美術館を愉しんでいただきたいところです。
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(2023年加筆修正)