update:2018/04/02
樂家といえば、京都、そして日本を代表する伝統の陶家の一つ。
その祖は、桃山時代、千利休とともに樂焼を創始した長次郎であり、現当主は15代樂吉左衛門です。
この15代樂吉左衛門が本屋身光悦を語った1冊が出版されています。
平成26年に1年間連載された「光悦逍遥」に加筆して書籍化されたモノです。
15代樂吉左衛門 『光悦考』 淡交社
本阿弥光悦は、家業としては刀剣の鑑定でしたが、それ以上に書家・芸術家、そして陶芸家として有名です。中でも、樂家との関係が深く、楽焼を学び、光悦が作った楽焼茶碗『不二山』は国宝に指定されています(樂家の歴代の作には、重要文化財はあっても国宝はありません)。
本書は、15代吉左衞門が「光悦を語ることは私自身を語ること」と語り、光悦の茶碗への思いを語り尽くします。
光悦に関しては研究書や小説など、さまざまな本が出版されていますが、陶芸家の視線、しかも樂家当主が語る光悦は、他書とは違った新しさがあり、実に興味深いもの。
これを読んで、光悦を見ると、また一層展覧会に行くのが楽しくなります。
追記。。。
やきものの書籍リストはこちらでまとめています。ぜひ参考に。
陶芸家・樂家当主の「光悦」と、研究者による「光悦」。あわせてがオススメです。
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