やきもの考

2019/03/15  category:陶磁器の色いろ
モノトーン編:陶器の黒(2)

さて、黒いやきものの話のつづきです。 前項では、ギリシアや中国の有名な黒をいくつかあげましたが、ここでは日本のものをあげましょう。 日本も結構古くから、黒い器が人気だったようです。 ◎日本の黒秞陶器 日本では黒い器は桃山 […]

2019/03/04  category:陶磁器の色いろ
モノトーン編:陶器の黒(1)

陶磁器の「黒」……なんだか、モダンなイメージがありますか? しかし「黒という意匠」は古くから試みられてきました。今も昔も、粋なイメージが黒ですね。 ちなみに、前回の白については、「磁器」から話を始めましたが、今回の黒は「 […]

2019/02/22  category:陶磁器の色いろ
モノトーン編:陶器の白

白の器の代表は「白磁」ですが、陶器でも白い器が作られました。白磁と違って、温かみがあって、厚みもあるもの。素地そのものは通常は土色を残していますので、割れた陶片をみると、土色が顔を出します。また、湯呑などの底面(高台)を […]

2019/02/01  category:陶磁器の色いろ
モノトーン編:磁器の白

白の器の代表、「白磁」の話をしていきましょう。素地そのものが白いので、割れた陶片をみても、中まで白いのが白磁です。 ◎白磁の誕生〜中国 白磁の歴史は中国から。6世紀には作られていましたが、初期の白磁は、現代なら白磁と呼ぶ […]

2019/01/25  category:陶磁器の色いろ
陶磁器の色いろ (序)

今回のテーマは、「色」です。 「陶磁器の色」という言葉のイメージで最初に浮かぶ色は何でしょうか? 土器を連想するなら土の色である茶色。日常の食器をイメージするなら、白と言う方も多いかもしれません。 実は、この2色は陶磁器 […]

2018/11/02  category:窯見聞録
近現代(2)

窯の話も近現代まで来ました。まずは、文明開化の話からです。 近現代の作り手たちの「窯」の具体例を挙げていきましょう。 例えば、ある陶芸家が桃山時代の備前焼を目指すとします。それを目指すために本格的にやろうとすれば、当時の […]

2018/11/02  category:窯見聞録
近現代(1)

窯の話も近現代まで来ました。まずは、文明開化の話からです。 江戸時代の約250年間というもの、「窯」に関しても劇的な変化はなく、用途や土地の状況によって、多少の構造やサイズの違いはあるものの、登窯(のぼりがま)という、土 […]

2018/10/27  category:窯見聞録
近世 (2)

前回は割竹式登窯の登場を書きました。しかし、その窯の形式は九州に留まってあまり広がらず、同じ登窯でも別の構造のものが登場します。これが、「連房式登窯(れんんぼうしきのぼりがま)」です。 連房式登窯は全国各地の窯業地に広ま […]

2018/08/03  category:窯見聞録
近世 (1)

今回はやきもの戦争以後の窯の話です。 このエッセイでも時々でてくる「やきもの戦争」。豊臣秀吉が行った文禄・慶長の役(1592〜93, 97〜98)の別名です。当時、茶の湯における侘び寂が盛んになるにつれ、戦国武将の間でも […]

2018/07/27  category:窯見聞録
中世

さて、窯の話は、大量生産へと進む、中世窯へと移っていきます。 鎌倉・室町時代と進むにつれ、庶民レベルまで陶器が使われるようになります。やきもの史における中世の三大器種が壺(つぼ)・甕(かめ)・擂鉢(すりばち)です。どれも […]