サントリー美術館「ガレも愛した-清朝皇帝のガラス」

update:2018/04/23

気になる展覧会が明後日から始まります。

「ガレも愛した清朝皇帝のガラス」
2018/4/25〜7/1 サントリー美術館
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3F
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2018_2/index.html

やきものPLAZAでなんでガラス?と思う方。
確かに、当サイトは陶磁器をメインとしていますが、実は、いずれはガラスもやりたいと思っているんですよね。
だって、ガラスも「やきもの」、炎が生み出す芸術ですから。

やきものの歴史、手工芸・美術工芸の歴史を考える時、ガラスを外すことはできません。日本では陶磁器に比べ、ガラスの歴史は圧倒的に新しいですが、中国ではそうではないからです・・・紀元前からですからね(ちなみに、日本における土器なら、もちろん歴史は紀元前、1万年前までさかのぼれますが)

本展では、中国ガラスの起源となる紀元前5世紀頃のものから始まります。そして、工芸として飛躍的に進歩し、芸術性を高める清朝時代(17世紀以降)へ。陶磁器の分野でも、康熙帝・雍正帝・乾隆帝の時代は、特に素晴らしいものを生み出した時代として名高いですが、それはガラスの分野でも同じ。その時代にあって、驚くほど精緻で美しいフォルムのガラスが生み出されています。そして、それは当然、清朝時代の官窯の磁器たちとリンクします。

そして、それらに影響を受けたと考えられるエミール・ガレ(フランス、19世紀)の作品も展示。ガレは清朝の鼻煙壺の収集をしていたことでも知られています。

サントリー美術館は、工芸関係のよい企画を定期的に開催しますね。
本展も間違いなく、必見と言えるでしょう!
 
 

中国清朝のガラス Ch’ing Dynasty Glass

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