大阪で開催!特別展「黒田泰蔵」

update:2020/12/01

世界的な陶芸家である黒田泰蔵さんの展覧会が、大阪市立東洋陶磁美術館で開催中です。
 
特別展「黒田泰蔵」
2020年11月21日〜2021年7月25日
大阪市立東洋陶磁美術館
http://www.moco.or.jp/exhibition/schedule/?e=565
 
黒田泰蔵さんといえば、日本生まれ日本育ちですが、陶芸は海外で学び、30代半ばに帰国するまで、海外で活躍していた陶芸家です。
ですから、彼の陶芸作品は、一見すると、日本の伝統工芸の陶芸というより、器の形をもったオブジェ、陶芸というよりアート作品のような様相をもっています。
 
そして、黒田泰蔵といえば、「白磁」ですね。
 
現在まで、世界中の美術館で個展を開催し、作品が収蔵されている、すごい作家なのです。
 
先程、日本的には見えないと書きましたが、一方で、矛盾するようですが、彼の白磁には「日本的な静謐」も感じます。まるで、求道する僧侶のような。。。
 
そもそも、白磁というのは、白のみで、造形のみで魅せる作品。
それ故、人によって見方がいろいろなのです。
 
さて、本展は約60点が展示されます。
なかなか、これだけ揃うのは、貴重な機会と言って良いでしょう。
 
 
・・・しかしながら・・・
この時期、展覧会(イベント)の情報をお知らせするのは、若干の迷いがありました。
特に、今回は大阪です。
・・・現在は、なかなかに大変な情勢ですから、他県からの訪問はオススメしづらいのですが、
幸いにも、この展覧会は会期が長く、来年の夏まで。
 
加えて言うなら、美術館というのは、感染リスクが極めて低い場所だと思うのです。
もともと、大声で話すに相応しい場所でしゃないし、個人的に言えば、美術館は1人で視るのが一番。
ゆっくり、相手に合わせることなく自分のペースで、静かに展示品に向い合う・・・こんな時だからこそ、美しいものを観てこころを養いたいものです。
 
ぜひ、よいタイミングを選んで、足を運んでみてください。
 
 
追記。。。
来館には、マスクの着用や、大阪コロナ追跡システムの登録など、条件が提示されています。
ご理解の上、訪問しましょう。
 
追記2。。。
本展の図録は、FAXでの購入も加納になっているようです(送料+代引き手数料が必要)。
同館HPから確認してください。
http://www.moco.or.jp/whatsnew/newarrival/2316/
 
ちなみにですが、本図録は、著名な写真家の渞忠之によるものに加え、作家本人のインタビュー、陶磁器研究家として名高い出川哲朗氏による寄稿や、建築家の安藤忠雄氏やデザイナーの三宅一生のメッセージなども掲載されているようです。
見応え、読み応え十分ですね。