東京の隠れ家で茶の湯を嗜む…「江戸の茶の湯」

update:2019/10/29

東京の隠れ家的に愛される美術館。
青山という都心の真ん中にあって、緑豊かで、足を踏み入れると、静かにゆったりした気分が味わえる美術館が、根津美術館です。
 
同館で来月から開催される秋の展覧会がこちら。
 
【特別展】江戸の茶の湯 川上不白 生誕三百年
会期:2019年11月16日〜12月23日
東京都港区南青山6-5-1
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/next.html
 
川上不白は、江戸時代に活躍した茶人。千家における正統な継承者であることを表す「茶湯正脈」を授けられ、江戸千家の祖として、江戸に千家の茶を広めた人物です。
 
ちなみに、不白の茶は明治に入っても好まれ、近代の名高い数寄者も親しんだ方がたくさんいます。江戸千家は現代でも続いており、当代は十代目でとなっています。
http://www.edosenke.jp/index.html
 
さて、本展では、その不白ゆかりの道具や書画、さらに近代数寄者への影響まで多角的に展観し、不白の茶の魅力に迫る内容となっています。
不白が所有していたとされる長次郎の茶碗や、不白本人の咲くである赤楽茶碗なども展示されるのも注目です。
 
さらに、茶の湯に関する展覧会ということで、特別催事として、記念茶会も不白ゆかりの茶人によって開催。同館庭園内の茶室で行われるとのことですので、詳細は同館HPをチェックしてください。
 
さらに、会期中は、三井記念美術館・五島美術館との三館合同キャンペーン「秋の三館 美をめぐる 2019」が開催中。
 
三井記念館では「高麗茶碗」展、五島美術館では「美意識のトランジション」展が12月上旬まで開催中です。
 
観覧済の入場券を他の2館の入館の際に提示すると入館料が100円引きになり、3館すべてを観覧すると、いずれか1館の次回展が無料になりますので、合わせてぜひ。
 
秋は東京都内でゆったり美術館めぐりを楽しんでください。