update:2019/11/12
世田谷にある静嘉堂文庫は、三菱財閥の岩崎家のコレクションを元に設立され、国宝や重要文化財など、貴重な東洋古美術コレクションを有する美術館として有名です。
そして、陶芸ファンとしては、あの国宝「曜変天目」を所有する美術館として、一度は足を運んだ人も多いでしょう。
ただ、曜変天目は常設ではありません。ですから、何度も、展示される機会をねらって、足を運ぶしかありません。
そして、また、その機会がめぐってきました。
同館で開催中の展覧会がこちら。
静嘉堂文庫美術館 「名物裂と古渡り更紗」展
会期:2019年11月2日〜12月15日
東京都世田谷区岡本2-23-1
http://www.seikado.or.jp/exhibition/index.html
展覧会のテーマは染織です。
しかしながら、茶の湯はもちろん、やきもの愛好家なら、それを包む裂(きれ)にも、その名器の由来と相まって、大いに興味をそそられる対象だと思います。
本展では、国宝「曜変天目(稲葉天目)」と重文「油滴天目」の他、唐物茄子茶入「利休物相」なども公開。
その華やかで、重厚な織物を見るにつれ、当時の茶人たちが、いかにその茶器を愛し、見立て、裂を選び、仕立てたかを想像することができるでしょう。
名物裂の展覧会ですが、ぜひ、やきものファンにも足を運んでいただきたいものです。
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