update:2019/09/24
ちょっと男性が持つには抵抗があるかもしれませんが、
西洋陶磁器に関する興味深い本が出ていますので、ご紹介します。
河出書房新社 刊(2019/7/25)
『図説 ヨーロッパ宮廷を彩った陶磁器 ープリンセスたちのアフタヌーンティー』
図説 ヨーロッパ宮廷を彩った陶磁器: プリンセスたちのアフタヌーンティー (ふくろうの本/世界の文化) 新品価格 |
“プリンセス”などと書かれていると、女性向きの本のように聞こえてしまうかもしれませんが、この本のテーマは王侯貴族の「喫茶文化」。それをインテリアの様式と陶磁器に描かれた持ち腑で紐解いていきます。
ヨーロッパには200年以上の歴史があり、現在も続いている名窯(陶磁器ブランド)がたくさんあり、現在も作り続けられている伝統のモチーフもたくさん知られています。
しかし、大概の西洋陶磁器の本は、国ごと、ブランドごとに歴史や技術、モチーフの紹介をしているのがほとんどで、各時代の様式と陶磁器のデザインの連動性に触れた類書は、他にはないのではないでしょうか。
バロック様式にはじまり、ロココ、ネオクラシカル、アンピール、ロココ・リヴァイバル、ゴシック・リバイバルと章分けされ、インテリアやテーブルウェアが語られていきます。
パラパラめくるだけでも、楽しく、読んでも興味深い本です。
ぜひ、手に取ってみてください。